時間を操るスマートロック|SECURITY SHOW 2021
「時間を操るスマートロック」を並べたのはマザーセキュリティ株式会社(名古屋市緑区、代表取締役:蓑島浩)。専用のPC管理ソフトで時刻設定をすれば、入室の認証を不要にしたり入室を停止したりすることができる。たとえば、「月曜日~金曜日は18時から翌朝7時までは入室不可」「土曜日は9時~12時は誰でもタッチで開扉」「木曜日の15時~17時は登録ICのみで開扉」といった具合だ。
この機能が「時間を操る」というわけだ。ほかのラインにつながらない「スタンドアローン」型でハッキングによる解錠の心配がないのも特徴だ。時間帯設定はスロットに搭載するマイクロSDカードで行い、解錠記録も取れる。フェリカやマイフェアなどのマルチICリーダーを備え、テンキー搭載でワンディパスワードを毎日自動生成する機種もある。
もう一つ大きな特徴が、特許取得の錠前シリンダーをそのまま残して設置できる取り付け方法。穴を開けないため原状回復も可能だ。同社担当者は「ピッキング防止にも効果があります。信頼度と安定性には自信を持っています」と話す。これらの機能を持つ装置をタッチ式自動ドアのタッチ部分と入れ替えれば、店舗や介護施設などのタッチ式自動ドアを出入り管理ができるIC認証ゲートに変えることもできるという。
(阿部 治樹)