セキュリティ

ゲートを顧客の要望に応じてカスタマイズ|SECURITY SHOW 2021

セキュリティ警備業
セキュリティゲートのハルコン

 「日本ハルコン株式会社」(長野県佐久市、代表取締役社長:岡本恒生)は、電子計測器から始まりスキー場のリフト改札ゲートの開発設計を経てセキュリティゲートの専門メーカーとなった。背景にはスキー人口の減少とあわせて、米国での同時多発テロ以降社会のセキュリティ意識の高まりがあった。同社は国内生産にこだわる。設計開発・営業・組立・設置・保守を自社一貫体制で行い、部材調達も近隣のメーカーからしている。長距離輸送のロスがなくコストも抑えられるため、国外製造品に対して価格競争力もあるという。フラッパー(扉)の色や形はもちろん、顧客の要望する認証システムを組み込むなど徹底したカスタマイズができることが売りだ。

 今回の展示は「省スペース」「コンパクト」「簡易設置」をテーマにしており、目玉商品が新製品の「XTG‐C」。小規模で間口の狭い店舗などに対応するよう、ゲート全体の長さが通常より65cmも短い90cmなのが特徴だ。同社営業部の塩澤和也・主任は「デザイン性ももちろんですが、ゲート本来のセキュリティ機能を最も重視しています」と話す。デモンストレーションで〝不正に〟通り抜けようとした女性社員をクリスタルフラッパーががっちりと抑えてみせた。

 本社隣接地で新工場が2020(令和2)年7月1日より操業開始し、同じ隣接地に今年5月には「新ショールーム」もオープン予定だ。

(阿部 治樹)

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