セキュリティ

驚きのスピードと精度!顔認証と体表面温度の計測|SECURITY SHOW 2021

セキュリティ警備業
NSK|顔認証

 株式会社NSK(代表者;宮川善貴 本社;愛知県名古屋市東区大幸1-10-5 NSK本社ビル)の出展ブースでは、防犯カメラや顔認証システムなどの最新セキュリティシステムを数多く出展されていました。その中でも、各種センサーやシステムと連動させて使用可能である複合的な認証システム(1台で顔認証、指紋認証、カードキー、パスコード入力等の機能を有する。)に着目し、同社の法人営業部本部長で警察庁所管防犯設備士や愛知県警察本部委嘱防犯設備アドバイザーの資格をもつ油一郎氏に機器を紹介いただきました。

 同社製品の顔認証アクセスコントローラーは、顔認証、カード認証、パスコード認証をベースに、指紋認証、体表面温度モニタリング機能付きのものがあります。屋外用もあります。注目すべきは顔認証のスピードと精度でした。顔認識スピードは約0.2~0.3秒で、動いていても瞬間的に認識され、体表面温度も同様に計測されます。多人数の入場者をチェックするには、そのスピードも重要です。特に、コロナ対策を考えれば、検温等のために並ぶ人の混雑によって発生する“密”を回避することにもつながるでしょう。



 また、保安対策の機能として、例えば、脅されてやむを得ず入室しなければならない事態に陥ったとき、認証のために登録した指紋ではなく、別途登録させておいた別の指で認証させることによって、一見して通常どおり解錠されますが、実は非常ボタンの役割を果たしていて、犯人に気づかれることなく、関係者に異常事態を知らせることができます。そのほか、認証登録をして入室資格を有する者であっても、所定の時間以外には認証されず、解錠することができません。内部の者による不正、不法な行為等の防止対策を講じることもできます。つまり、“資格と必要性”の確認と制御の役割を担ってくれるのです。
 この顔認証システムは、昨年の夏、フジテレビの顔認証システムの限界について検証する実験番組で最も高い評価を受けたそうですが、展示会場にてデモンストレーションを見せていただき、うなずけるものでありました。

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