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RISCON TOKYO 2021 | 水害での排水や消火用にも

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RISCON TOKYO 2021 | 水害での排水や消火用にも

トーハツの可搬式消防ポンプ

 戦後間もなく国産初の可搬式動力消防ポンプを開発した「トーハツ株式会社」(東京都板橋区、日向勇美・代表取締役社長)のブースで目を引いたのが、消火・排水対応の可搬消防ポンプだ。2019(令和元)年10月の台風19号がもたらした川崎・武蔵小杉や東京・二子玉川の市街地浸水は記憶に新しいが、そうした地域の住民や事業所の防災組織が、消火だけでなく排水にも活用できそうな防災機器である。

 VE25Aとセルスタータ式のVE25AS。消防ポンプとしては防火水槽などの水源から100m以内の火に対して毎分500ℓの水を放水できるB-3級で、電子制御燃料噴射装置を備えて高い始動性と安定した運転性を実現し、1時間無給油放水可能な大型燃料タンクを装備しているという。排水ポンプとしては、高さ10mの堤防を超える場合は200m先まで、平地なら300m先まで送水可能だ。Miniフローティングストレーナーを使えば最低水深2cmの水源・水たまりでも取水できるという。このポンプは実際に、2019年の台風19号で冠水したゴルフ場の排水で活躍した。

 価格は101万円台で、老朽化した屋内外消火栓設備の代替に装備しておけば電気配線や埋設配管工事の工期短縮、費用の軽減もできるとしている。     
       

(阿部 治樹)

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