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KSPグループ会社が「令和3年度石油コンビナート等における自衛防災組織の技能コンテスト」最優秀賞受賞

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KSPグループ会社が「令和3年度石油コンビナート等における自衛防災組織の技能コンテスト」最優秀賞受賞

 石油コンビナートで発生する事故は甚大な被害につながる可能性が高いことから、消防庁では特別防災区域の特定事業所における防災要員の技能及び士気の向上と防災体制の充実強化を目的とした「石油コンビナート等における自衛防災組織の技能コンテスト」(以下、コンテスト)を2014(平成26)年度から実施している。
 コンテストへの出場条件は、全国の特定事業所に設置されている自衛防災組織等のうち「大型化学高所放水車及び泡原液搬送車」または「高所放水車(大型化学高所放水車、大型高所放水車または普通高所放水車)及び化学消防車(大型化学消防車または甲種普通化学消防車)」を保有する自衛防災組織等が対象で、管轄する消防本部からの推薦が必要となる。今年度は、29消防本部を通じて32組織の応募があり、昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症拡大状況を踏まえ、予選を廃止する等スケジュールを変更して行われた。
 競技は、特定事業所内の石油タンクで火災が発生した想定で、自衛防災組織等が保有する消防車両を活用して消火活動を行い、その活動の安全性・確実性・迅速性等を競う。9月上旬から10月中旬にかけて参加組織の事業所内で実技競技が行われ、消防庁職員による現地審査及び提出された競技映像で審査。特に減点が多く見られる「各隊員等の安全管理」での安全確認、「指差し・呼称」での操作確認、「下命」や「報告」の意思表示等、時計審査にも影響を及ぼす部分に関して不十分な場合や審査員が確認できないと減点対象になるなど、厳正に審査され12月3日に上位に選出された組織が発表された。
 上位1組織のみが選出される最優秀賞は、KSPグループの株式会社KSP大黒神奈川共同防災センター(所在地:横浜市鶴見区、代表取締役社長:小松崎勝美)が受賞。同社は2018(平成30)年度以来、3年ぶり2度目の参加だったが、前回参加時も最優秀賞を受賞しており、コンテスト史上初の連続(参加していない年を除く)での最優秀賞受賞となった。令和3年度コンテストの受賞組織は下記の通り。

最優秀賞(1組織):株式会社KSP大黒神奈川共同防災センター/神奈川県横浜市
優秀賞(4組織):浮島共同防災協議会/神奈川県川崎市、鹿島東部コンビナート共同防災組織 共同鹿石隊/茨城県神栖市、ENEOS喜入基地自衛防災組織/鹿児島県鹿児島市、関西国際空港航空機給油施設自衛防災組織/大阪府泉佐野市
奨励賞(14組織):秋田国家石油備蓄基地 自衛防災組織/秋田県男鹿市、仙台地区共同防災運営協議会/宮城県仙台市、四日市臨海地区特別防災区域共同防災組織(昭四石隊)/三重県四日市市、新潟西港地区共同防災協議会/新潟県新潟市、秋田地区石油コンビナート等特別防災区域協議会/秋田県秋田市、新潟東港西地区共同防災協議会/新潟県新潟市、JFEスチール株式会社西日本製鉄所自衛消防隊/広島県福山市、三井化学株式会社大阪工場自衛防災組織/大阪府高石市、大阪北港地区共同防災組合/大阪府此花区、福井国家石油備蓄基地自衛防災組織/福井県福井市、石油備蓄基地共同防災組織「北海道石油共同備蓄隊」/北海道苫小牧市、出光共同防災組織/山口県周南市、富山地区共同防災協議会/富山県富山市、むつ小川原石油備蓄株式会社自衛防災組織/青森県上北郡六ヶ所村
特別賞(1組織):日本製鉄戸畑構内共同防災組織/福岡県北九州市
 12月17日に総務大臣賞表彰式が行われ、最優秀賞と優秀賞を受賞した組織には消防庁長官から表彰状と記念品が授与された。

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