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AIを駆使した2号警備の未来|SECURITY SHOW 2021

セキュリティ警備業
AIを駆使した2号警備の未来|SECURITY SHOW 2021

 交通誘導警備業務や雑踏警備業務、いわゆる2号警備のための人とAIのハイブリッドシステム“KB‐eye(ケイビーアイ)”の紹介です。開発したのは、KB‐eye株式会社(代表取締役 秋山一也 本社 山梨県中巨摩郡昭和町西条5145)。このKB‐eyeは、AIを搭載したカメラやLED看板等を活用して、道路における交通誘導や交通制御、駐車場における入出庫数のカウントと警備員への通知、そのほか、雑踏警備における群集密度の検知と迂回路への案内板の切替え及び警備員への通知など、2号警備において、人とAIが補い合う新しい警備のカタチを作るシステムです。


 システムの1つである「KB‐eye for 交通制御」は、片側交互通行の現場の両端にシステムを設置するだけで、自動的に交通誘導警備を開始します。これは、単に一定時間で切り替わる既存の信号機と違い、AIが車両の通過数状況や周辺渋滞情報を自動的に取得、学習、解析し、相互の交通量に適応した最適な信号切替タイミングを判断し、通行車両を渋滞させることなく誘導してくれるのです。例えば、反対車線からくる車両がなければ、そのまま通行を誘導してくれたり、混雑している側の車両通行時間を少し長くしてくれたりするなど、より人に近い判断で交通誘導を実施してくれるものなのです。また、緊急車両接近時や工事車両が出入りする際などのイレギュラーな誘導が必要になる場合には、警備員がリモコン操作で両端の信号を制御することが可能となっています。
 同社は、警備業を取りまく人材不足、警備単価、受傷事故等の問題を改善し、警備の仕事をより誇り高い業種に引き上げ、さらに発展させていくということを目的として、このAI搭載2号警備システムの開発に至りました。本来であれば、昨年のセキュリティショーで展示予定だったそうですが、コロナで中止となり、これが初の出展。すでに各地の道路工事現場で導入が始まっているそうです。2号業務の新しいカタチの実現に期待が高まります。

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