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静岡県藤枝市がコミュニケーション・ロボットを活用した高齢者見守りサービスを提供

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コミュニケーション・ロボット「PaPeRoi(パペロアイ)」

静岡県藤枝市ではNEC(本社:東京都港区)と協力し、ひとり暮らしの高齢者の自宅にコミュニケーション・ロボット「PaPeRoi(パペロアイ)」(*1)を設置した見守りサービスの実証実験を行っていたが、その成果を評価して本サービスとして取り入れることを発表した。

7月1日から3ヶ月間、14名の高齢者を対象に行われた実証実験では、家族と自然に写真やメッセージのやり取りができるようになった、家の雰囲気が明るくなった、家族の安心につながったなど、利用した高齢者から好意的な声が寄せられたことから、藤枝市では高齢者の見守りや、高齢者の孤独感・不安の解消に有効と判断。高齢者へ災害情報を確実に伝達するため、藤枝市が発信する災害情報メールを「PaPeRoi」が読み上げ、ディスプレイにも表示。警備会社が緊急通報を受信すれば、駆けつけて対応等を行うサービスを提供することにした。

藤枝市がサービス費用の一部を負担することで、利用者の負担を軽減。10月1日から希望する市民へサービスの提供を開始しており、2020年度末までに30台の設置を予定している。


 

 

 

このようなコミュニケーション・ロボットを介して、自治体と警備会社、家族の3者連携サービスが実用化されるのは全国で初めて。

NECも新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、「PaPeRoi」を活用した非対面での見守り需要が高いと考え、希望する自治体には、導入検討用に「PaPeRoi」の無料貸し出しを行い、さらなるサービス普及を図っていく。

(本サービスの主体は自治体で、NECは自治体へサービスに必要なロボットやクラウドサービスを一括して提供し、自治体は個々の利用者にサービスを提供するものです)

(*1)PaPeRoi:NECプラットフォームが2016年7月に出荷開始したロボット型オープンプラットフォーム。撮影用カメラ、顔認識用カメラ、温度・湿度・光度等のセンサーを持つ。音声認識機能やテキスト読み上げ機能を持つ他、クラウド型AIとの連携が可能。

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