石油と無縁な消臭・空気清浄製品を提供 | ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2021

「快適な『空気』をデザインする」Jgreen

　石油を取り巻く環境が目まぐるしく変わるなか、石油と無縁の天然植物精油のみを使った消臭・空気清浄製品を提供するのが「株式会社ジェイグリーン」（齋藤公孝代表取締役社長、埼玉県川口市）。同社は会社のポリシーを次のように語る。「人間は、１億年以上の歴史の中で、植物と共に暮らしてきました。そして植物の力を活用してきました。対して、化学品の歴史は、わずか100年ほどです。人間はまだ化学品に適用しきれていないのではありませんか。私たちは、天然植物精油のみを使い、健康な空気を提供いたします」。

　同社のホームページによると、植物は菌から身を守るためフィトンチッドを出している。
フィトンチッドは「フィトン=植物　+　チッド=殺す」の意味で、人間は昔からその力を知っていた。中世ヨーロッパでは植物精油を扱う業者が伝染病にかかりにくかったことから植物精油で感染拡大を防いだし、日本でもおにぎりや寿司、餅などを葉っぱで包んで保存した。病院は森の中に建てられ、木造の学校ではインフルエンザが発症しにくかったという。最近の研究では、植物精油には新型コロナウイルスの複製を妨げる効果があることも分かったそうだ。

　同社は主に、ホテルや病院、介護老人施設、スポーツ施設、電車車両、レストランなど多くの人が集まるところに向けた排気消臭装置、空気清浄機、消臭製品を販売している。会場でもらった精油サンプルは、ほんの小さな小袋に入れられてあるだけなのに、この原稿を書くために傍らに置いただけであたり一帯がさわやかな香りでいっぱいになった。植物の持つ底力。同社のキャッチコピー「快適な『空気』をデザインする」にうなずいた。

（阿部　治樹）