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活動が評価される警備業の各団体

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活動が評価される警備業の各団体

警備業団体における関係省庁等からの功労表彰は、警備業協会の推薦に基づき都道府県警察本部長又は警察庁長官(いずれも協会長との連盟表彰)から送られるものだけであったが、近年では、都道府県から知事表彰、中小企業庁から長官表彰が相次ぎ受賞されている。警備業界への表彰は、警備業協会の表彰規定に基づき、業界功労及び教育功労によって推薦された者が監督官庁である警察関係からのみ受賞されていたが、近年は、都道府県から警備業職業訓練校と受賞される方や、警備業協同組合で中小企業の発展に顕著な功績が認められて、中小企業庁長官賞を受賞された方など、賞を受ける諸官庁が広がってきている。

警備業協会の表彰では、(一社)全国警備業協会が警備業功労者と教育功労者に協会会長と警察庁長官の連盟による表彰をしているものの、教育功労者については、叙勲の対象にはなっていない。ところが、警備業職業訓練校として認定を受けているなかで活動する講師においては、叙勲を受賞することができるのである。一昨年、元全国警備業協会の講師で都道府県警備業協会の講師でもあった前山徳幸氏(タイガー警備保障(株);代表取締役)は、福岡県警備業協会の講師として、職業能力開発推進に顕著な功績が認められ、教育功労者として県知事表彰、厚生労働大臣表彰、そして叙勲を受けられたのである。いわゆるこの制度が講師活動によって教育功労が実り叙勲へ繋がる道である。昨年は、特別講習講師であって福岡県警備業協会の講師でもある柴田輝彦氏(日本通運(株)九州警送支店)が福岡県知事賞を受賞され、熊本県では、西恭介警備業協会会長(ALSOK熊本(株)取締役)と渡辺英敏講師(ジャパンセキュリティサービス(株)代表取締役)が認定職業訓練の推進に従事し、顕著な功績があったとして、熊本県知事賞を受賞されており、前例にならうと、次は厚生労働大臣賞、そして叙勲へと続くはずである。

もう一方の道筋は、事業協同組合の活動による功績評価である。愛知県警備業協同組合の馬場善志雄代表理事(写真;東海警備保障(株)代表取締役)と大阪府警備業協同組合の藤瀬経信理事長(明星警備保障(株)代表取締役)は、中小企業の発展に顕著な功績があったとして中小企業庁長官賞を受賞されるなど、警備業における顕著な活動が広く評価されたものである。これもおそらく、顕著な功績が認められ経済産業大臣賞、そして、叙勲に結びつくものと考えられる。

いずれにしても、警備業の監督官庁以外の諸官庁から業績を認められて賞等を受賞し、前山徳幸氏のように名誉を授かるのは、警備業が社会に広く認められつつある証なので、このような道筋を大いに活用し、社会貢献ができる人材の育成の糧にすべきである。

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