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日頃の訓練や研修がいかされた警備員の救命活動

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日頃の訓練や研修がいかされた警備員の救命活動

京都市内の大学で心肺停止男性を救命

京都市北区の佛教大前で今年8月、心肺停止になった男性に心臓マッサージを施すなど救命活動に貢献したとして、北消防署は、同大学の警備員や職員ら4人を表彰した。
表彰されたのは、警備員の山口匠洋さん(24)と利田修庸さん(34)、職員で看護師の佐々木裕子さん(59)、会社員馬場和男さん(46)。
8月18日午後2時すぎ、同大学前の車道で自転車の60代男性が突然倒れた。山口さんと、通行中の馬場さんが気付き、歩道に移動させ、山口さんが胸骨圧迫を行った。無線で連絡を受けた利田さんが119番と大学内の健康相談センターに通報。佐々木さんがAED(自動体外式除細動器)を持って駆けつけ、2回使用すると男性は息を吹き返した。
年2回以上訓練を受けているという山口さんは「必死だったが、とっさに体が動いた。訓練していてよかった」と話した。北消防署によると、男性はすでに社会復帰している。同署は救命活動に参加したもう一人の女性を探している。(京都新聞)

 

茨城の県道で自転車に乗って逆走する高齢女性を保護

車道中央を自転車で走る女性を保護し、事故を未然に防いだとして、神栖警察署(長峯博文署長)は10月27日、綜合警備保障茨城支社鹿島支店の稲毛忠義さん(43)に感謝状を贈った。
同署などによると、稲毛さんは10月20日午後11時45分ごろ、神栖市内を警備巡回中、同市柳川の県道のセンターライン付近を自転車で逆走する女性(80)を見つけた。女性を安全な場所まで誘導し声を掛けると、女性が「自分の家が分からなくなった」と話したため、110番通報するとともに、同署員が駆け付けるまでの間、女性を見守った。女性は市内に1人で住んでおり、同署員が家族の元に送り届けた。
稲毛さんは認知症介助士やホームヘルパーの資格を持っているほか、社内で実施される認知症サポーター研修も受けていた。「大きなことをした自覚はないが、誰かのためになったなら良かった」と話した。(茨城新聞)

日頃の訓練や研修によって人命が守られるということは、実に意義深いことである。警備員にとって教育が大切であることを、あらためて実感させられた。

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