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新生活様式でニーズが高まる高齢者見守りサービス

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新生活様式でニーズが高まる高齢者見守りサービス

例年であればお盆や夏休みを目前にして故郷へ帰省する人が増える始める時季だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で帰省にも自粛傾向がみられる。そんな中、ALSOK(本社:東京都港区、社長:青山幸恭)が東京在住の40・50代の働く男女各250人、計500人を対象に実施した「離れて暮らす高齢の親を持つ子供の意識調査」(調査期間:7月10日〜13日)でも、ウイルス感染を広めるのではないかという懸念から、帰省を自粛する傾向が強いことが浮き彫りにされた。

調査の内容と結果概要は下記の通り(複数回答あり)

・ 今年の夏休みは実家に帰省するか?
「帰省しない」45.6% 「未定、わからない」32.2% 「帰省する」22.2%
帰省しない理由の多くは「ウイルス感染を広めるのではないか心配」 50.4%

・ 親と直接会えないことで感じる不安①(親自身のこと)
「急な体調不良やけが」79.8%
不安を解消するために行った主な対策は「親の家にWEBカメラを設置してスマホやパソコンでの見守り」10.5%
「GPS機能付きの携帯電話など端末を渡す」9.8% など

・ 親と直接会えないことで感じる不安②(自分が関わること)
「親が病気やけがで入院した時の対応」66.9%
「親の介護」44.4%
不安を解消するため行った主な対策は「連絡する頻度を増やす」64.9%

・ 帰省できない代わりの連絡方法(緊急事態宣言中に行ったこと)
「電話」70%
「メールやLINEなどのメッセージアプリ」47.6%
「オンライン帰省(テレビ電話)」26%

・ 親が使ってくれたらよかったと思うツール
「スマホやタブレット」37.8%
「パソコン」17%
「親の家のWi-Fi環境」12.4% など

・ 新型コロナウイルス感染流行が落ち着いたら親にしたいこと
「直接会って話す」62.8%
「一緒に食事に出かける」31%
「一緒に旅行する」21.4% など

 

故郷を離れて暮らす子供にとって、頻繁に会うことができない親は年を経るごとに心配事が増えるもの。そんな不安を解消してくれるツールがあっても、はたして親が使いこなせるのかという問題もある。地域による見守りや離れて暮らす家族の見守りが困難になり、ますます高齢者の孤立が懸念されるこれからの時代。そんな不安と問題を解消する手段として期待されるのが「高齢者向けの見守りサービス」だ。

 

機能が拡充されたALSOKの高齢者見守りサービス

「HOME ALSOKみまもりサポート」は、緊急時にガードマンが駆けつけるだけでなく、日常の健康相談もセットになった高齢者向け見守りサービス。緊急ボタンを押すとガードセンターにつながり、高齢者の対応訓練を受けたガードマンが急行して状況に応じて適切に応対。相談ボタンを押せばヘルスケアセンターにつながり、気軽に健康相談ができる。どちらも24時間365日対応している。
本サービスは、7月30日から通話回線を搭載したモデルにリニューアルされ、通信環境のない住居や、通信回線が別途必要なサービス付き高齢者向け住宅などへの導入も可能になった。熱中症の危険度や外出や帰宅をメールで家族に知らせる他、自治体が発信する緊急速報メールを受信して音声で読み上げるなど、通知・災害対策機能も拡充。小型みまもり端末(別売り)と組み合わせて使うことで、認知症の行方不明対策や災害時の避難活動にも役立つという。

提供価格(個人向け。消費税別)
ゼロスタートプラン 月額2.700円
レンタルプラン 月額2.500円 工事料12.000円
お買い上げプラン 月額1.700円 工事料12.000円 機器代48.000円
※料金は利用するメニューや機器の数、設置方法などにより変動。位置情報の提供に協力すると月額料金割引が適用される。

 

福井県坂井市がNECの見守りロボットで実証実験


NEC(本社:東京都港区)は、ひとり暮らしの高齢者の孤立が懸念されている福井県坂井市に、高齢者の見守りと楽しい生活をサポートする「みまもり パペロ」のサービスを提供。本サービスは、顔認識用カメラや音声認識機能、テキスト読み上げ機能などを備え、クラウド型AIとの連携が可能なコミュニケーション・ロボット「PaPeRo i(パペロアイ)」との会話や家族とのメッセージや写真のやりとりを通じて、日々の孤独感を癒し生活が楽しいものになるようサポートするというもの。
坂井市では本サービスを活用して離れて暮らす家族とコミュニケーションが図れる新たな高齢者見守りシステムの実現に向け、8月1日から9月30日までの2ヶ月間、市内のひとり暮らし高齢者10人を対象に実証実験を行っている。また、緊急時には警備会社に対応してもらえる緊急通報サービスや市の防災メールが受信できるサービスにも取り組む。

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