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感染症対策と集客を両立させる混雑状況配信サービス

セキュリティ警備業
感染症対策と集客を両立させる混雑状況配信サービス

 コロナ禍で密を避けたいという施設利用者からのニーズの高まりを受け、ALSOK(綜合警備保障株式会社 本社:東京都港区、代表取締役社長:青山幸恭)は、カメラ映像等を利用して混雑状況を手軽にホームページやデジタルサイネージへ配信できる「ALSOK混雑状況配信サービス」の販売を開始した。

 映像は警備用に設置された防犯カメラ(利用可能な機器に制限あり)や警備用画像センサのものを使用し、クラウド上で映像を分析する。そのため、新たに分析装置等の機器を購入する必要がなく、利用したい期間だけ使用できる。

 管理者が混雑分析を行うエリアと混雑と判断する人数を決めてクラウドの動作設定を行い、警備用のインターネット回線等を経由して送られてきた映像をクラウド上で分析。分析管理画面から生成されるURLを施設のホームページにリンクを設定して情報を配信。もしくは、デジタルサイネージに表示して混雑状況を知らせるというシステム。

セキュア社の混雑状況分析プラットフォーム「SECURE-群衆カウントソリューション」をベースに共同開発された

 1カメラあたり最大4つまでエリアを分割して分析することができ、ホームページに配信する単位も複数のカメラの合計人数で混雑状況を変化させられるので、施設全体、施設内のエリア単位等、細かな設定が可能。カメラ1台あたりの解析費用は(1日12時間、5分に1回の解析の場合)月額11,000円(税込)。2022年3月分までは期間限定割引で月額7,370円(税込)。いずれも工事費別。

 店舗の混雑具合を調べられるスマートフォンアプリの位置情報をベースにしたサービスもあるが、あくまで混雑する曜日や時間帯を把握するためのもの。施設が提供する情報ほどの正確性はない。施設利用者に事前にホームページで混雑状況を確認してもらい混雑緩和を促すことで、感染症対策と集客につなげられるとしている。

 ALSOKでは、全国の小売店、病院、スポーツジム、博物館、水族館、飲食店、自治体、ワクチン接種会場等への提供を見込んでいる。

 

(藤原 広栄)

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