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愛知県津島市に於いて、第7回交通誘導警備業務二級資格取得講習会が開催された。

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愛知県津島市に於いて、第7回交通誘導警備業務二級資格取得講習会が開催された。

1.開催の概要

 令和6年1月7日(日)~8日(月)の日程で(任意参加の事前講習会は、6日に実施)
津島商工会議所(愛知県津島市立込町4丁目 以下、同所と記載)で開催された。
 会場となった津島商工会議所は、愛知県内における交通2級の開催場所で、大ホール(定員150~180名)・研修室(定員50名)と第2駐車場を全面借上げて、おこなわれた。

 実施したのは、特定非営利活動法人 警備人材育成センター(理事長:松浦 晃一郎氏
国家公安委員会登録講習機関 第3号)である。(以下、同センターと記載)
 同センターでは、昨年の12月23日(土)~24日(日)(事前講習会は、22日に実施)に続いての僅か2週間後の開催となった。
  前回も今回同様の50名を超える受講者数であったことから、受講を希望する警備会社及び警備員がこの地域に多いことが、うかがえる。
  受講者は、愛知県内はもとより、兵庫や神戸の関西圏からも多数参加しているとの説明が同センターよりあった。
 
 今回の開催では、同センターから「総括責任者」として、野村 晶三 事務局長が講習会全般の指揮を執られていた。
 初日の開講式の冒頭、「昨年最後と今年最初の開催地が愛知県津島市で、同一場所となるのは、約十年間の講習事業の中で初めてで、特に昨年最後に実施した同講習会の合格率は、約92%であったので、今回の受講者も2週間前に受講した「先輩達」に負けない様、皆さん頑張って下さい。」との激励が挨拶の中にあった。
それを聞いていた多くの受講者も「9割超え」と聞いて大きく頷く者が多く、張り切っている様子が筆者の眼に映った。

挨拶する総括責任者 野村 晶三 事務局長
挨拶する総括責任者 野村 晶三 事務局長
大ホールで行われた開講式
大ホールで行われた開講式

2.講習会の状況

 受講者数は、54名で愛知県内を中心に営業所等を置く16社から参加していた。
 最高年齢は、70歳で最年少は、19歳、平均年齢は、41.7歳、女性は6名であった

 講習会は、開講式の後、オリエンテーションが行われ、施設利用上の注意点や感染症対策に係る留意事項等の説明に続き、学科講義が開始された。
 1時限目の「警備業務実施の基本原則・資質の向上」から順次、5名の講師が丁寧かつ解りやすく交替で最終科目の「事故発生時の応急措置」まで、途中に休憩・昼食時間を挟みながら、講義がおこなわれた。
  受講者の多くは、熱心に各講師の講義を受けて、要点を記録したり教本や講習ノートを確認し、アンダーラインを引いたりと、学科講義の時間中は、忙しく取り組んでいる様子であった。

 学科講義の終了後は、教場である大ホールから実技訓練場である全面を借り上げた「第2駐車場」へ移動して実技訓練へと移行した。
 受講者は、装備を着装して最初の訓練科目である「大旗による車両誘導要領」の実技訓練に臨んだ。

 初めにこの科目を担当する責任講師より、状況想定や訓練要領についての説明を受け、講師による模範演技を確認してから受講者は、補足説明を受け質疑応答の後、5個班に分かれて、個別に訓練を実施していた。

大旗による車両誘導要領 
大旗による車両誘導要領
徒手の護身術(基本)
徒手の護身術(基本)

 受講者は、他の受講者の状況を見て参考にしている様子で、各訓練コースの担当講師からのアドバイスを聞き洩らさない様に集中していた。
 特に本実技科目にあっては、「所定の場所で徐行・停止・進行・幅寄せの順で合図を行え」という課題があることに注意をして「所定の場所をよく体得する様に」との、指導を熱心に受けていた点が印象に残った。

警察機関への連絡要領 
警察機関への連絡要領
負傷者の搬送要領
負傷者の搬送要領

  実技訓練は、その後、翌日に渡り、「負傷者の搬送要領」、「警察機関等への連絡要領」「徒手の護身術(基本)」、「二次災害防止要領」、「車両の後進誘導要領」の合計6科目が順次おこなわれ、受講者は、実技試験に向けて自信を深めていった様子であった。

3.実技試験と学科試験

 これら6科目の実技訓練を全て終了した後、実技試験がおこなわれた。
教場となった大ホールに全ての受講者が集合し、教本・問題集などの持ち物を一旦、教場外の荷物置場に集めて試験の公正性を保つことが完了すると、総括責任者より実技試験について注意事項等の指示を受けた後、最初の試験科目である「車両の後進誘導要領」が実施された。

 受講者の中には、かなり緊張した様子で実技試験を受けていた者が見かけられたが、実技訓練の最後が同科目であった為、遺憾なく実力が発揮されていた様であった。
 順次、他5科目の試験を途中に休憩と昼食時間を入れながら実施して、最後に学科試験がおこなわれることと、なった。

 実技試験員として採点に当たっていた講師の一人は、「実技試験は、終わったので学科試験に頭を切り替えて、頑張りなさい」と、やや落ち込み気味の受講者達を激励していた。
 学科試験は、大ホールでおこなわれ実技試験同様、私物(スマートフォンやスマートウォッチ等)・手荷物の教場内持込み制限を実施した後、総括責任者から試験について指示を受け、開始の号令で持ち時間60分・五者択一の試験問題に受講者は、一斉に取り掛かった

その後、早い者は、開始後15分程度で退出、終了時間まで頑張っていたのは、2名であったとのこと。

4.おわりに
  学科試験が終了した複数の受講者に聞き取りをしてみたところ、「概ね合格する自信がある」若しくは、「合格の自信がある」と答えた者は、多数おり8割位であった。
  教本の読み込みが不十分だったと、反省していた者の声もあった。
取材中、今回の合格率が昨年末を上回って本講習会に於いて、一人でも多くの受講者が合格され、二級検定合格警備員となり「現場のリーダー」として、活躍されることを切に願っている。

画像と執筆:警備員指導教育責任者(2号)
小松昌勝

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