セキュリティ

小型ドローンを用いた設備点検、監視巡回サービス

セキュリティ警備業
小型ドローンを用いた設備点検、監視巡回サービス
「操縦型IBIS」狭小空間にて低速で安定飛行し、鮮明な映像を取得できる。サイズ:191mm×179mm×54mm(プロペラガード込み)
「操縦型IBIS」狭小空間にて
低速で安定飛行し、
鮮明な映像を取得できる。
サイズ:191mm×179mm×54mm
(プロペラガード込み)

 CSP(セントラル警備保障株式会社 本社:東京都新宿区、代表取締役執行役員社長:澤本尚志)と株式会社Liberaware(本社:千葉県千葉市、代表者:閔弘圭)は、小型ドローンを活用した屋内設備点検・監視巡回サービスを協業で開始することを、6月8日に発表した。

 屋内専用ドローンに特化したメーカーであるLiberawareは、狭小空間特化型純国産ドローン「IBIS」を開発。すでに製鉄会社や電力会社、石油化学コンビナート等の大型プラント設備を保有する企業を中心に、煙突内、配管内、ボイラー内等の点検を実施しており、CSPは自社のドローンパイロットを育成・保有し、「IBIS」を用いた設備点検用ドローンの運営を全面的に請け負う。

小型ドローンを使った設備点検(イメージ)
小型ドローンを使った設備点検(イメージ)

 両社は、GPSの届かない屋内における狭所、高所、暗所といった危険性の高い場所、作業時に足場が必要となる設備点検において、ドローンによる点検箇所の撮影や空間計測サービスを行い、安全性や生産性向上に寄与するサービスを推進。天井裏、地下ピット、煙突内部、配管タンク内部、ボイラー内部等のインフラ・プラント点検や、データセンター監視、施工進捗管理、計器監視、物流倉庫内の棚卸等での利用を想定している。

「自動巡回型IBIS」遠隔操作による自動航行で、衝突を回避しリアルタイムで映像を伝送。サイズ:450mm×200mm×120mm(プロペラガード込み)
「自動巡回型IBIS」
遠隔操作による
自動航行で、
衝突を回避しリアルタイムで
映像を伝送。
サイズ:450mm×200mm×120mm
(プロペラガード込み)

 今後は、決められた時間に決められたルートを巡回飛行し、設備点検や監視業務を自動で行える自動巡回型ドローンサービスを共同で開発・提供するほか、警備用巡回ドローンのレンタルサービスも予定している。また、オプションで動画データを解析・編集し、複数の動画をつなぎ合わせて3D化や点群化、オルソ画像化も実施。人が行うルーティンワークをドローンで代替し、点検・監視作業の省力化と省人化、安全性の向上を目指す。

 CSPでは、ドローン機器やアンチドローン機器の販売にも力を入れており、本事業の立ち上げとともに社内にドローン事業専門の組織を発足してドローン事業の拡大、Liberawareは「IBIS」の普及と業容拡大を図っていく。

 

(藤原 広栄)

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