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国立競技場の警備にセコムがパーソナルモビリティを導入

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国立競技場の警備にセコムがパーソナルモビリティを導入

 セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:尾関一郎)は、トヨタ自動車と連携して大型ショッピングモールやスタジアム等の私有地内、建物周辺の公道で実証実験を行ってきた、パーソナルモビリティ「C+walk T(シーウォークティー)」を活用した警備を常駐警備サービスに導入すると発表。第1号の導入先となるのは国立競技場で、10月上旬から実運用が開始される。

「C+walk T」はトヨタ自動車が開発・販売する、立った姿勢での乗車を特徴とした歩行領域での新たなモビリティ。セコムでは、「C+walk T」を用いた巡回警備の実証実験で得たデータやノウハウを蓄積し、周囲への犯罪抑止効果の向上や高い視点から広範囲を確認できるといった警備の質の向上を実現。加えて、警備時間を約3割短縮できる等、警備の効率化と警備員の負担軽減にも有効であることが確認できたため、国立競技場の警備に導入することが決まった。

「C+walk T」の主要スペックは次の通り。全長:700mm、全幅:450mm、全高:1,210mm、ステップ高:150mm、最高速度:2・3・4・5・6・10km/h(切替可)、連続走行距離:約14km、充電時間:2.5時間、乗車定員:1名(身長制限:140~185cm、体重制限:100kg)。また、救急時の備えとなるAED(自動体外式除細動器)や拡声器の装備、盗難防止対策として位置情報システム「ココセコム」の搭載、ICカードによる「C+walk T」の起動等、オプションを活用することで状況に適した仕様にカスタマイズすることも可能。

 セコムでは今後、常駐警備員が行う巡回業務に「C+walk T」を活用し、さらに高品質で効率な警備を実現していくとしている。

 

(藤原 広栄)

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