公募のキャラクターデザインが決定　都市総合警備保障（株）

前回の記事会社キャラクターデザインを公募し幅広い層から応募
 
最優秀賞は19歳の専門学校生の作品

「警備の世界をより身近に」をキーワードに、東京都立川市の都市総合警備保障株式会社（設楽｟したら｠三恵・代表取締役）が公募して全国から160通を超える応募があった会社のキャラクターデザインの審査がこのほど終了し、最優秀賞にねずみをモチーフにした19歳の専門学校生の作品が選ばれた。

デザインしたのは愛媛県松山市の河原デザイン・アート専門学校グラフィックデザイン科の学生、山室華湖さん（19）。立川市を含む多摩地区などに生息する日本で一番小さいネズミの「かやねずみ」をモチーフにデザインしたという。山室さんがキャラクターに付けた名前は「チューミィ」。チャーミングとネズミの鳴き声チューを組み合わせた。会社のキャラクターとしての名前は別に公募しているが、「とっても優しくてちょっとあざといところもある女の子」という設定だ。

山室さんは「最優秀賞に選んでいただき、驚いていると同時に大変うれしく思います。制作に取りかかる際に、何度も募集要項を読み込み、必要となりそうな情報を書き出すところから始めました。立川の特色、都市総合警備保障の目指す目標などを知り、少しでもキャラクターに落とし込めればと試行錯誤しました。かやねずみという少し変わったモチーフでの挑戦でしたが、設定したコンセプトに沿った愛らしいキャラクターになったのではないかと思います」と話す。

審査員からは、「立川の風土の中で、元気に動き回る容姿と豊かな表情にさまざまな広報展開のイメージが湧きました」「新鮮さのある柔らかなタッチに、都市総合警備保障の仕事内容とこれからのキャラクター性をよく体現しているように感じました」「ゆるキャラグランプリ以降の、新しい時代のイメージキャラクターの息吹を感じました」と評価された。山室さんには賞金10万円が贈られ、キャラクターは今後同社のホームページやパンフレットに使われ、立川市と周辺を走るバスのラッピング広告になる可能性もある。このほか、優秀賞にKMさんの「HOO-HOO」、いーたち賞にまつやまゆうみさん「らびぃちゃん」が選ばれた。

設楽社長は「入賞した作品以外にも優れた作品が多くあり、審査は難航しました。たくさんのご応募、ほんとうにありがとうございました」と同社初の試みの成功を喜び、このキャラクターも活用しながら、従来の警備イメージを刷新し、警備業界全体の価値の底上げを図り、警備業が魅力ある仕事として認知されるよう取り組んでいきたい、としている。

（阿部　治樹）