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偽造防止用QRコードでセキュリティを万全に|SECURITY SHOW 2021

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偽造防止用QRコードでセキュリティを万全に|SECURITY SHOW 2021

 今ではバーコードに勝るとも劣らない広がりを見せているQRコードだが、意外にも簡単に偽造されてしまう心配があるという。その点を補強して偽造ができないようにした「AQR」コードを展示していたのが、ヘルスケア関連商品から潤滑剤、軍事用品まで取り扱う総合商社「NSI株式会社」(東京都千代田区、代表取締役:斉藤充弘)のブース。AQRとは、「なんでも(Anything)QRコード変換」する技術の意味。佐鳥電機株式会社(東京都港区、代表取締役社長執行役員:佐鳥浩之)とA・Tコミュニケーションズ株式会社(東京都台東区、代表取締役:東陽一)が開発した特許技術だ。

偽造防止用AQRコードの説明する展示

QRコードに秘匿コードを設定して偽造を判別できるようにし、データを無意味化してアナログ(QRコード)とデジタル(サーバー)に分けて保存する。このAQRコードを通常のリーダーで読んでも解析不能な文字列が現れるだけ。解除キーは不要で専用アプリの入ったスマホ(専用リーダー)で復元できる仕組みだ。ワード、エクセルなどの文書や免許証もAQR化でき、決済にも応用できるという。カラーデザイン化もして偽物難易度が高まるうえ、コードを改ざんすると秘匿情報が消えるので非ネット環境でも真贋の判定が可能なのも特徴だ。A・Tコミュニケーションズの東・代表取締役は「今回のショーに出展している公安調査庁も関心を持っていましたし、米国大使館にも説明に行くことになっているんです」と信頼度の高さに自信を見せた。

(阿部 治樹)

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