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万引きが増加する年末の警備は普段以上に防犯意識を高めよう

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万引きが増加する年末の警備は普段以上に防犯意識を高めよう

「令和2年1~11月犯罪統計」(警察庁)によると、令和2年1~11月までの万引き認知件数は79.714件、検挙件数は57.705件、検挙人数は47.497人。前年の同期間に比べ認知件数は6.266件、検挙件数は3.055件、検挙人数は3.428人、それぞれ減少している。減少の要因は、新型コロナウイルスの影響によるものと考えられる。

しかし、一方ではレジ袋が有料化された7月以降は、マイバッグの中に商品を入れて盗む手口の万引きも多くみられるようになり、年末は万引き被害だけでなく警備員への傷害事件も発生している。

12月17日夜、岩手県盛岡市のリサイクルショップで万引きをしようとした男に、警備員がカッターのような刃物で切り付けられた。午後7時半ごろ、20代から30代とみられる男が万引きしようとしたのを女性警備員が発見して声を掛けたところ、男は女性警備員の頭の左側辺りをカッターナイフのような刃物で数回切り付けて車で逃走。女性警備員のけがの程度は分かっていないが、会話はできる状態だという。男は灰色の軽自動車で逃走。店員によると、男は身長175センチほどで、暗い色のダウンジャケットと灰色のスウェット、黒いマスクを着けていたという。(テレビ朝日)

12月23日、北海道・旭川東警察署は、事後強盗の疑いで旭川市に住む無職の女(76)を逮捕したと発表。 女は23日午後1時半ごろ、旭川市パルプ町にあるスーパーマーケットで、マヨネーズと総菜1品を万引きして店の外に逃走し、犯行に気がついて追いかけてきた警備員を杖で殴った疑いが持たれている。 警察によると女に追いついた警備員は店の外で事情を聞こうとしたが、女はさらに歩いて逃走。警備員が手などをつかんで押さえようとしたところ、女は持っていた杖で警備員の手を殴ったということだ。 警備員にけがはなく、女はそのまま取り押さえられ現行犯逮捕。 調べに対し女は万引きについて「お金を使いたくなかった」と容疑を認めているものの、事後強盗の疑いについては「杖をつかまれたから、取られると思って振り回した」などと一部否認している。(STVニュース北海道)

12月22日、犯罪が増えるおそれがある年末を迎え、三重県津市のショッピングセンターでは、津南警察署の警察官と地域の防犯ボランティアなど合わせて24人がパトロールを行い、万引きなどへの注意が呼びかけられた。また、ショッピングセンター内の大型ディスプレーで、特殊詐欺防止を訴える動画を流したり、ドライバーに横断歩道での一時停止を訴えるチラシを配布したりして、市民に犯罪への注意喚起をした。津南警察署の小谷寛署長は「今年は新型コロナウイルスの影響で外出ができず、通常の生活と異なる生活様式になっています。犯罪はいたるところで待ち構えているので、防犯意識を高めてもらいたい」と話していた。(三重NEWS WEB)

万引き行為をとがめられたことで逆上し、反撃行為に及ぶ可能性もあるということを念頭におき、普段以上に防犯意識を高めて残り少ない年末の警備にあたっていただきたい。

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