セキュリティ

一般道より危険が伴う高速道路での交通誘導

セキュリティ警備業事故
一般道より危険が伴う高速道路での交通誘導

2020年12月10日、午後9時45分頃、福島市の東北道上り線で、工事を知らせる矢印板に走行中の車が衝突。そのはずみで飛ばされた矢印板が交通誘導中の男性会社員(48歳)にぶつかり、男性は左足首の骨を折る重傷を負った。福島県警高速隊によると、道路工事のため3車線のうち登坂車線と走行車線が通行規制中だったが、矢印板に衝突した車は追い越し車線を走行しており、男性は走行車線で車を誘導していたという(12月12日付福島民友新聞)

高速道路警備は2号警備の中でも特殊な業務。車両が高速で走行する道路での業務となるため一般道以上に危険が伴い、小さなミスが事故につながりやすく、重大事故になる可能性が高い。

事象が発生した際、NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小畠徹)では、同様の事象が起きないように文章を発出して注意喚起を行っている。

NEXCO東日本管内において、2020年1月1日から9月30日に発生した死亡事故件数は15件、死亡人数17人で、前年と比べほぼ半減。(死傷事故件数616件で、前年と比べ258件減)。事故件数が大幅に減ったのは、新型コロナウイルスの影響で、車での移動が減ったことが要因として考えられる。

15件の死亡事故を形態別でみてみると、単独事故8件(53.3%)、停車車両への衝突3件(20%)と、単独事故が約半数を占めており、居眠り運転や前方不注視といった漫然運転が重大事故を引き起こす原因になるという。

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