セキュリティ

ネットワーク時代、雷害リスクの低減は社会的使命|SECURITY SHOW 2021

セキュリティ警備業
ネットワーク時代、雷害リスクの低減は社会的使命|SECURITY SHOW 2021
新製品のLAN用雷ガードを
手にする藤原主任

 「雷害対策のプロフェッショナル集団」と自らをうたう株式会社日辰電機製作所(埼玉県入間市、代表取締役社長:岩﨑駿)。1939(昭和14)年の創業以来、雷から機器類を保護する通信機器用保安器を中心に事業展開してきたが、近年の高度情報ネットワーク社会の進展にともない、その役割は社会的使命になりつつあるという認識を強めている。会場では「雷を知らせる」「雷からLANを守る」の2本柱で製品を紹介した。

 「雷探くん」は名刺サイズ(86×54.5×15.5mm)の持ち歩きできる雷探知機。雷の放電にともなう電磁波をとらえ、情報を「探知」から「注意」(約40㎞圏内)、「警戒」(約20㎞圏内)、「危険」(約10㎞圏内)までLEDとアラーム音で伝える。ハイキング、ゴルフ、運動会、土木工事などの野外活動に利用できる。
  同社の真骨頂ともいえるのがLAN用雷ガード。雷ガードはざっくりいうと、雷によって電線や通信線から電子機器に流れ込んで来ようとする異常電流・電圧を機器に通さず地面にバイパスさせて防護する機能を持つ。HUBやルータ、サーバーのほか監視用のネットワークカメラにつないで破壊から守る。長くNTTの電話回線・電話機の雷防護をしてきた実績が生きている。
 同社営業部の藤原京史・主任は「病院、官庁、大学など機器がダウンしたら元も子もない場で幅広く使われています。ある意味、このショーの出展社は私どもの顧客になり得ると言えるほど。開発から製造まで社内で一貫していますから、信頼性には自信を持っています」と胸を張った。

(阿部 治樹)

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