NTT、高齢者の安否をLED確認
2020/4/15セキュリティ関連

NTTグループ2社は、青森県のむつ市と通信機能付きLED電球を1人暮らしの高齢者宅に設置し、その点灯状況で高齢者の安否を確認する事象実験を開始する。
NTTグループ2社は、通信機能を付いたLED電球を1人暮らしの高齢者宅に照明器として設置し、長時間点灯したままにしていると、それを異変として察知して、離れている家族や市職員に知らせて、安否確認ができるようにする。
LED照明は、同市の住む1人暮らしの高齢者25所帯のトイレや洗面台等に設置するという。5時間以上点灯していると異変と察知するなどのあらかじめ条件を設定しておき、その条件を満たすと異変と判断し、家族や市職員に通信回線を介して通知する仕組みという。
この仕組みは監視カメラなどと異なり、プライバシーに踏み込むこともなく、新たに機器を設置することもないので、費用負担が少ない。また、普段の生活に影響や支障がない。
同市によると、2015年時点で65歳以上は、全世帯の13パーセントに当たる3214所帯あり、対応が急務となっていた。「団塊の世代」が75歳以上となる37(2025)年には3,657万人に達すると見込まれている。 その後も高齢者人口は増加を続け、54(2042)年に3,878万人でピークを迎える今後、高齢者の安全を見守る方法について、様々な方法が新たなビジネスへ繋がりを広めている。