警備会社が国家資格の検定合格証明書を偽造
大阪府公安委員会認定の警備会社が会社ぐるみで交通誘導警備業務2級検定合格証明書を偽造し、社長を含め11人が有印公文書偽造・同行使で逮捕された。
大阪市に主たる営業所を設ける合同会社ジャスト・ワンの小田代表取締役(56)と同社取締役など11人が有印公文書偽造・
同行使の容疑で大阪府警に逮捕された。
この会社では、会社設立時の2020年頃から今年3月頃までに20数枚の検定合格証明書を偽造した疑い。逮捕のきっかけは、22年2月に寄せられた匿名情報を元に大阪府警が立ち入りをした際に、偽造検定合格証明書を提示したことが逮捕のきっかけとなった。
ジャスト・ワンは2020年6月に認定を受けている。同社は、交通誘導警備業務の現場に警備員を配置する際、偽造した国家資格の合格証明書を使って、合格警備員を偽り高い単価で報酬を受け取っていた疑いで、警備会社の社長ら11人が詐欺容疑も視野に捜査を受けている。
警察によるその実態は、建設会社から受注した道路工事に伴う交通誘導警備に配置する警備員が交通誘導警備業務2級に合格した警備員であるかのごとく装い、検定合格警備員1人1日当たり3,000円の資格者報酬を受け、数百万円の報酬をだまし取った疑いが持たれている。
同社が同容疑で立件されれば、警備業法上は、第3条第3号に該当することとなり、当然認定取消処分を受けることとなる。