セキュリティ

被災地の「火事場ドロボー」撃退にも対応|SECURITY SHOW 2021

セキュリティ警備業
プロテックのブース

 「『住』空間で人々の生命と財産を守る」を企業理念とする株式会社プロテック(広島県福山市、代表取締役:永井健三)が、今回、目玉の一つとして展示しているのが「安(あん)視(し)ん君」だ。録画一体型防犯カメラで、他の機器と接続していないスタンドアロン型という特徴がある。あえてそうしていることについて、同社安視ん君事業部の杉原弘晃係長は「公共空間ではリアルタイムの常時監視はプライバシーの関係で基本NG。

どこでも安視ん君
どこでも安視ん君

緊急時や犯罪発生時など映像が必要な時に必要なデータだけ取り出せるようにしているからです」と話す。映像データは記録媒体のSDカードから専用受信機を使った高速無線LANなどで取り出すことができる。集中監視装置が不要で大がかりな配線も不要なため設置が簡単で維持管理費も安くすむという。そうした利点に加えて太陽光パネルを搭載した「どこでも安視ん君」があり、イベント会場や工事現場のほか、地震や豪雨などの被災地で被害施設に侵入して物を盗む「火事場ドロボー」の撃退にも力を発揮している。

 もう一つの目玉が「FuLSupo(フルサポ)カメラ」。「ネットワークカメラの『わからない』『むずかしい』を簡単に」というコンセプトで機器選定段階から撤去まで10のサポートを提供するパッケージだ。提案、運用、対応の3段階に分け、「困った際の解決策提案」「年に1度の動作確認付きで分からないをサポート」「運用後の撤去品も処分」といった〝フル〟のサポートがある。杉原係長によると、街頭用と店舗用などあわせて約3000台のフルサポカメラが全国で稼働しているそうだ。

(阿部 治樹)

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