秋田市のビジネスホテルと県警が合同で強盗事件の対応訓練
2020/10/14一般
新型コロナウイルスによる経済低迷の影響などでホテルでの強盗事件の発生が今後懸念されるとして、秋田県警秋田中央署は8日、ホテル従業員を対象にした強盗対応訓練を実施した。従業員は警備会社などへの通報や防犯用カラーボールの使い方などを改めて確認し、事件発生への警戒を強めた。
訓練場所は秋田市大町の「アルバートホテル秋田」。日曜日の受付の従業員数が最も少ない2人の時間帯を想定。強盗に扮(ふん)した警官が受付カウンターで模擬の銃を突きつけ、「金を出せ」と現金を要求した。
受付従業員はポケットに入った警備会社の緊急ボタンをひそかに押す方法や現金を渡す際の時間の稼ぎ方、犯人に目印をつけるカラーボールを投げる手順などを確認した。
ホテルの猿田健一副支配人(50)は「他県でもホテルを対象とした強盗事件が起きている。改めて対応できるようにしたい」と話した。同署の田村雄介生活安全係長は「日ごろから緊急事態を想定し、緊急時は冷静に安全を確保できるよう備えてほしい」と従業員らに呼びかけた。(毎日新聞)
ホテルでは、万一を想定して4年前から強盗事件の対応訓練を毎年行っている。犯人が押し入った際、すぐに通報するために「犯人の特徴をしっかり覚えておくこと」や職員同士「情報を共有する」ことが重要という。
4年前、秋田駅近くのホテルで当時、元支配人の男が刃物を持って押し入り、現金を奪った事件があり、従業員は気を引き締めて訓練に臨んだ。(秋田テレビ)
安全・安心な日常を保つためには、とっさの事態にどう対処すべきか、訓練によって個々のスキルを高めておくことも大切だ。