警備業関連

特集記事

特定非営利活動法人警備人材育成センター | 理事長 松 浦 晃 一 郎

警備業関連特集記事挨拶
NPO松浦理事長

新年明けましておめでとうございます。

業界の皆様には、設立以来、当団体の活動にご理解とご支援をいただいております。とりわけ昨年は、国家公安委員会への登録講習会である「警備員等の資格取得講習会(検定取得講習会)」に、2,511人の方が受講され、2,060人(合格率82%)の方が合格されて国家資格を取得されました。これはまさに、当該講習会によって人材の育成を果たすことができた証であり、この成果は、業界の皆様のご支援の賜であり、まずは本紙面をお借りして、心から感謝を申し上げる次第でございます。

さて昨年は、新型コロナウィルスによる世界の感染者は、7千万人を超え150万人が死亡するなど、全世界への感染拡大が経済に深刻な影響をもたらしました。その結果、幅広い業種が減益となり、経営危機による企業の破産や店舗営業の閉鎖などによって、日本経済も深刻な事態を打破できておりません。とりわけ、鉄道や航空などの運輸業、外食産業や宿泊業をはじめとしたサービス業の低迷は、関連産業にも連鎖し、国の成長率にも多大な影響を与えております。聞くところによりますとビルメンテナンス業及び警備業においても、コロナウィルスの影響によって業務の減少や感染防止のための作業様式の変化を余儀なくされる緊急事態下にかかわらず、新型コロナウィルス対策は、創意工夫をしながら厳しい現状打破に向け闘っておられる様子。その結果、業界のエッセンシャルワーカーによる業務の継続が感染拡大防止の一躍を担ったものであることは、誰しも認めるところであり、敬意を表するしだいであります。

今年も新型コロナウィルス感染が重荷となる経済状況は続くようですが、新型コロナウィルスワクチンの開発進展によって、不確定要素は減退するとともに、東京オリンピック・パラリンピックの開催が日本の経済のプラス要因となって、今年の経済成長率はマイナスからプラスに転じると予想されておりますので、これに期待するところは大きいものと思われます。  
 
今年の干支は、「丑」であります。十二支は植物が循環する様子を表しており、「丑」は十二支の2番目であることから、子年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされております。

したがって、丑年には、先を急がず目の前のことを着実に進めることが将来の成功につながっていくと言われてきました。このような意味からすると、まさに丑年は新型コロナウィルスの闘いの年に相応しい干支と言えるのではないでしょうか。

東京オリンピック・パラリンピックの開催は、日本経済の回復の起爆剤となるべき絶好の機会と言えます。業界の皆様には、世界の人に、「世界一安全な国日本のオリンピック・パラリンピック」を楽しんでいただけるために、それを担うエッセンシャルワーカーの輩出が文字通り不可欠でありますし、大いに期待するところであります。

私どもも微力ではありますが、現有勢力を効果的に活用される人材育成のお手伝いができますよう、国家公安委員会の登録講習機関としての役割を果たしてまいりますので、一層のご支援をお願いするとともに、業界の皆様及び関係者各位のますますのご発展を心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 令和3年1月元旦

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