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清掃ロボットレポートその2 | ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2021

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清掃ロボットレポートその2 | ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2021

 2回目のレポートは、これから発売を控えている最新機種も含めて紹介。

オムロンソーシアルソリューションズ

「清掃・警備・案内」1台で3役こなす複合型サービスロボ
 オムロンソーシアルソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:細井俊夫)の「Toritoss(トリトス)」は、清掃・警備・案内の3機能を持ち合わせた複合型サービスロボット。それぞれの機能特長は次の通り。清掃/人による清掃動作を再現する「リルート・リプレイ機能」、壁際の掃除専用ノズルを標準装備した「サイドノズル機能」、1回の充電で最大2,400㎡の可動域を実現した「広範囲清掃」。警備/全方位録画を1週間分保存でき、必要なシーンだけの事後再生も可能な「ツインカメラによる映像確認とドラコレ機能」、マイクとスピーカーでロボットの近くにいる人への呼びかけや会話ができる「双方向通話機能」、任意の位置への移動指示やカメラアングル調整が遠隔で行える「遠隔操作機能」。案内/正面の大きなディスプレイに文字や画像などを表示して施設案内できる「インフォメーション機能」、直接人に呼びかけたり会話することも可能な「双方向通話機能」。
 マシンの特長としては、バッテリー残量に応じて自動で充電ステーションに戻る「自動充電機能」、記憶したマップ・ルートに対して障害物を回避しながら走行する「マップ・ルート自律走行機能」、稼働スケジュールを登録すればロボット操作する必要がない「スケジュール機能」を装備。クラウドを活用することでネットワークが切断したとしても、単体で動作を継続。万が一、ロボットが故障しても代替え機で設定を復元。パソコンやタブレットで遠隔から設定や結果を変更・参照できる。
 それぞれの機能をいかして、時間・場所・機会に応じて活用できるのがセールスポイント。ホームセンター、ショッピングセンター、スーパーマーケットといった商業施設、企業ビル、工場空港、駅などへの導入実績があり、労働力不足の課題解消に貢献している。全国に約140か所の保守拠点があり、サポート力の厚さもユーザーにとっては心強い。

Toritoss

【Toritoss 仕様】
本体サイズ:590mm(W)×790mm(L)×892mm(H)
本体重量(標準バッテリー):約90kg
清掃能力:約600㎡/h
稼働時間(標準バッテリー):約2時間
最大走行速度:1.44km/h
充電時間:約2時間

amano

進化する床洗浄ロボと来春発売予定の新型ドライ清掃ロボ
 アマノ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:津田博之)のブースでは、導入実績が200台を突破したロボット床洗浄機「EGrobo(イージーロボ)」と、来春にリリースを控えているドライ清掃ロボットスイーパー「RSrobo(アールエスロボ)」のプロトタイプを初披露。2台揃って走行デモンストレーションが行われていた。3年前のリリース以来、バージョンアップし続けている「EGrobo」。ユーザーの要望に応えながら開発を継続できるのは国産メーカーの強み。ティーチングによる清掃ルートの設定、超音波センサーとレーザーセンサーによる障害物の検知といった清掃ロボットの基本的機能はもちろん、課題だった点字ブロックも自律走行できるようになり、公共性の高い施設への導入もしやすくなったという。同社では、既に駅や商業施設、イベントホールなどで活用されている、洗浄力と節水性に優れた「EGrobo」に加え、強力な除塵力を誇る「RSrobo」を投入することで、床の水洗浄清掃だけでなく拭き清掃もロボットでカバーしたい考えだ。

EGrobo

【EGrobo 仕様】
本体サイズ:780mm(W)×1,200mm(L)×1,090mm(H)
本体重量(バッテリー含む):310kg
清掃能力:約1,000〜1,300㎡/h(実行面積)
稼働時間:約3時間(自動・手動運転)
清水タンク容量:65L
回収タンク容量:65L
バッテリー:DC6V/185Ah×4
充電時間:約11時間

RSrobo

【RSrobo 仕様】
本体サイズ:750mm(W)×1,200mm(L)×970mm(H)
本体重量:250kg以下
清掃能力:約1,800㎡/h
稼働時間:2時間
ゴミ回収容量:30L
対象床材:カーペット、ハードフロア
※ デザイン、スペックなどに変更が生じる場合があります。

蔵王産業

企業イメージアップ効果も期待できるコミュニケーション清掃ロボ
 蔵王産業株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:沓澤孝則)は、来年国内で販売予定のシンガポールの会社が開発した清掃ボットを参考出展。今回の展示会で情報を収集して、来年の発売に向けて準備が進められるという。同社が掲げる清掃ロボットのコンセプトは「人々に愛されるロボット」。そのためフォルムは個性的なキャラクターを意識し、清掃ルート上で人を感知すると「ちょっとごめんね」「ちょっとどいてもらえますか」と、愛らしい音声を発して人への移動を促すコミュニケーション機能を備えていている。「人が清掃する現場では頼みにくいことでも、可愛らしいロボットだと現場がなごみ、人に避けてもらえやすいのではないか。また、個性的なキャラクターロボットということで話題性もあり広告塔としての効果が期待でき、企業のイメージアップにもつながるなど、導入メリットは大きいと思います」と、船橋営業所の酒井学所長。ショッピングモールやオフィスビルのエントランスなど、普段人の目に触れる日中の運用を想定しているという。機能面においても、2D・3Dライダー、各種センサーを搭載し安全と業務効率の向上に努め、1台のスマホで複数台のロボットを同時に管理。操作、現在位置、清掃状況を確認できる。発売予定のロボットは、20インチ自動スクラブロボット「LeoSclub」、世界初のモップ専門ロボット「LeoMop」、バキュームロボット「LeoVac」の3機種。

LeoSclub

今回参考出展された「LeoSclub」

【LeoSclub 仕様】
稼働時間:5時間
バッテリー:リチウムイオンバッテリー
【LeoMop 仕様】
稼働時間:10時間
バッテリー:リチウムイオンバッテリー
【LeoVac 仕様】
稼働時間:8〜10時間
バッテリー:リチウムイオンバッテリー
※ 詳細は未定。変更される場合もあります。

オカムラ

壁際1cmまでムラなく掃除する業務用掃除機搭載ロボ
 株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長執行役員:中村雅行)の「STRIVER(ストライバー)」は、市販の業務用乾式掃除機を利用して、自律走行して床掃除を行うクリーニングロボット。主に、廊下やエレベーターホールでの使用を想定しており、最適な経路を計算して効率よく清掃。1時間あたり、テニスコート3面分に相当する広をカバーできる。最大の特長は壁際の清掃能力。ゴミを吸い取るノズルを壁際に最小1㎝まで近づけることができる。また、特殊な車輪を採用し、斜め移動、その場での旋回など複雑な動きができ、障害物を感知すれば避けて清掃を行う。四輪駆動なので、ちょっとした凹凸であれば自力で乗り越えられる。「業務用掃除機レベルの吸引力でなければ、清掃ロボットとしては使いにくい。かといって、一体型のロボットを開発するとなるとノウハウが必要でコストも高くなる。そこでオカムラが培った搬送システムと業務用掃除機を合体させた清掃ロボットにしました」と、開発の経緯について語ってくれたのは、「STRIVER」販売代理店の株式会社江口(住所:東京都港区、代表取締役社長:江口和廣)取締役・ビルメンテナンス事業本部長の猪坂幸二さん。吸引力と自律走行で壁際1㎝まで近づけられるという点が、今回のイベントで想像以上に高く評価されているという。発売は来年4月を予定している。

STRIVER

【STRIVER 仕様】
本体サイズ(掃除機含まず):500mm(W)×900mm(L)×450mm(H)
本体重量(掃除機含まず):48kg
清掃能力:約600㎡/h
稼働時間:掃除機2時間、本体6時間
集塵容量:6L
バッテリー:リチウムイオンバッテリー
充電時間:約5時間
※詳細は未定。変更される場合もあります。

アクティオ

保険をセットにして清掃ロボをレンタル提供
 建設機械・重機などのレンタルを行っている株式会社アクティオ(住所:東京都中央区、代表取締役会長兼CEO:小沼光雄)では、4年前からビルメンテナンス関連の機器レンタル業務を開始。清掃ロボットのレンタルも行っている。ロボット導入の際にユーザーが重視するものに費用対効果があり、高額なものは導入(購入)しにくく、レンタルの要望が多いという。そこで同社では、初期費用を抑えたい、数か月だけ試用運用したい、契約期間が限られた現場に導入したい、試用頻度の多い期間だけ試用したい、というユーザーの悩みを解消するため、最短1か月間のレンタルにも対応。新型モデルや上位機種との入れ替え、首都圏近郊であれば、現場に実機を運搬してデモンストレーションを行うことも可能。月額(約20万円)のレンタル料金には機器の点検料と、万が一、ロボットが人に怪我を負わせたり物を破損した場合のための保険料が含まれるので安心感が高い。

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