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愛知県津島市において、第3回交通誘導警備業務二級資格取得講習会が開催された。

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愛知県津島市において、第3回交通誘導警備業務二級資格取得講習会が開催された。

《開催の概要》

 令和4年12月10日(土)から11日(日)津島商工会議所(愛知県津島市立込町4丁目、以下、同所と記載)において開催された。(任意参加の事前講習会は、12月4日に実施済)
 同所での開催は、今回が3回目で本年6月にも開催されており、今後も定期的に実施されていくのではないかと、感じた。
 主催は、国家公安委員会登録講習機関 第3号の特定非営利活動法人 警備人材育成センター(理事長:松浦 晃一郎氏・事業本部:埼玉県さいたま市)である。(以下、同センターと記載)
 同センターでは、第1回を昨年の9月25日(土)から26日(日)(事前講習会は、24日)に開催し、受講者総数39名、合格者数28名(合格率71.8%)、第2回は、受講者総数42名、合格者数23名(合格率54.8%)と第1回に比べて、やや合格率が下がったこともあり、任意参加の事前講習会を前週に、行って実技6科目と、学科のポイントについて1週間前に教育をし、その後時間をかけて学習できるように、対策と配慮をしたとのことであった。
 会場となった津島商工会議所は、前回と同様で、津島市役所の程近くにあり、大ホール(定員150~180名)・研修室(定員50名)と第2駐車場を全面借上げて、感染症対策として、換気・手指消毒を徹底した中で行われた。
 同センターからは、藤波常務理事が「総括責任者」として、講習会の全般を指揮していた。

開講式で挨拶をする藤波常務理事
開講式で挨拶をする藤波常務理事
大ホールで受講中の受講者
大ホールで受講中の受講者
《講習会の状況》

 受講者総数は、49名で愛知県内を中心に営業所等を置く16社から参加していた。
 最高年齢は、65歳で最年少は、19歳と幅も広く、平均年齢は、41.2歳、女性は、比較的多く11名で全体の比率として約22%であったのが印象的であった。
 講習会は、開講式の後、オリエンテーションが行われ、担当講師陣の紹介と施設利用上の注意点や感染症対策に係る留意事項等の説明に続き、学科講義が開始された。
 1時限目の「警備業務実施の基本原則・資質の向上」から順次、6名の講師が丁寧かつ解り易く交替で最終科目の「事故発生時の応急措置」まで、途中に休憩・昼食時間を挟みながら、講義が行われた。
 受講者の多くは、熱心に各講師の講義を受けて、要点を記録したり教本を確認し、アンダーラインを引いたりと、学科講義の時間中は、忙しく取り組んでいる様子であった。

 学科講義の終了後は、教場である大ホールから実技訓練場である全面借り上げの駐車場へ移動して実技訓練へと移行した。
 受講者は、装備とマスクを着装して最初の訓練科目である「大旗による車両誘導要領」の実技訓練に臨んだ。
 はじめに責任講師から、状況想定や訓練要領についての説明を受け、講師による模範演技を確認した後、補足説明を受けて質疑応答があり、5個班に分かれて、個別と集合訓練を実施した。

 受講者は、他の受講者の状況を見て参考にしている様子で、各訓練コースの担当講師からのアドバイスを聞き洩らさないよう、注力していた。
 特に、本実技科目にあっては、「所定の場所で徐行・停止・進行・幅寄せの順で合図を行え」という課題があることに注意して「所定の場所をよく体得する様に」との、指導を熱心に受けていたことが印象に残った。

集合訓練の状況:大旗による車両誘導要領
集合訓練の状況:大旗による車両誘導要領
個別実技訓練の状況:大旗による車両誘導要領
個別実技訓練の状況:大旗による車両誘導要領
 実技訓練は、その後、翌日に渡り、①「負傷者の搬送要領」②「警察機関等への連絡要領」③「徒手の護身術(基本)」④「二次災害防止要領」⑤「車両の後進誘導要領」の併せて6科目が順次行われ、受講者は、実技試験に向けて自信を深めていったようであった。
状況:①負傷者の搬送要領
状況:①負傷者の搬送要領
状況④2次災害防止要領(模範展示)
状況④2次災害防止要領(模範展示)
状況:③徒手の護身術(基本)
状況:③徒手の護身術(基本)
状況:④二次災害防止要領(集合訓練)
状況:④二次災害防止要領(集合訓練)
《実技試験と学科試験》

 これら6科目の実技訓練を全て終了した後、実技試験が行われた。
教場となった大ホールに全ての受講者が集合し、教本・問題集などの持ち物を一旦、教場外の荷物置場に集めて試験の公正性を保つことが完了すると、総括責任者から実技試験について注意事項等の指示を受けた後、最初の試験科目である「車両の後進誘導要領」が実施された。
 受講者の中には、かなり緊張した表情で実技試験を受けていた者も見うけられたが、実技訓練の最後が同科目であった為、遺憾なく実力が発揮されていたようであった。
 順次、他5科目の試験を途中に休憩と昼食時間を入れながら実施して、最後に学科試験が行われることとなった。
 実技試験員として採点に当たっていた講師の1人は、「実技試験は、終わったので学科試験へ頭を切り替えて、頑張りなさい」と、受講者達を激励していた。

 学科試験は、大ホールで行われ実技試験同様、私物(スマートフォンやスマートウォッチ等)・手荷物の教場内持込み制限を実施した後、総括責任者から試験について諸注意と指示を受け、開始の号令で持ち時間60分、五者択一式の試験問題に受講者は、一斉に取り掛かっていった。
その後、早い者は、開始後20分程度で退出し、制限時間が経過した時点では、11名が残っていた。

《おわりに》

 学科試験が終了した複数の受講者にこれまでのように聞き取りをしてみたところ、「概ね合格する自信がある」 若しくは、「合格の自信がある」と答えた者は、約7割位であった。
 取材中、今回も受講者自身の学科試験対策が不十分であったと、考えている者が大半のように見受けられた。
 今回の合格率が昨年を下回るようであれば、各社における学科試験対策に重点を置いた「送り出し教育」が更に期待されると考える。
 今回の受講者の中には、第2回で不合格であった者が数名、受講していたようであった。再講習を受講せず、本講習に再度臨んだ結果が良い結果につながればと感じた。
前回に続き、本講習会の受講後1人でも多くの受講者が合格され、2級検定合格警備員となって警備業法18条に係る「指定配置路線」等において「現場におけるリーダー」として、活躍されることを切に願う。

画像と執筆:警備員指導教育責任者(2号)
小松昌勝

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