「横断歩道のルールを守りましょう」警察庁
横断歩道で歩行者が犠牲となる交通事故が後を絶たない。
平成26年から平成30年までの過去5年間で、自動車と歩行者が衝突した交通死亡事故は6,275件発生しており、約7割の4,559件は歩行者が横断中の事故
横断歩道は、歩行者優先(道路交通法第38条)であり、運転者には横断歩道手前での減速義務や停止義務がある。
歩行者の道路横断中の事故には、横断歩道以外の場所を横断している歩行者や、斜め横断、走行する自動車等の直前直後の横断など、法令に違反する歩行者が犠牲になる事故(約7割の3,120件)も多く発生しているという(警察庁)。
罰則等 | |
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横断歩道における歩行者等の優先 | |
罰 則 3カ月以下の懲役又は5万円以下の罰金 | |
反 則 金 大型車1万2千円、普通車9千円、2輪車7千円、原付車6千円 | |
基礎点数 2点 | |
横断歩道のない交差点における歩行者の優先 | |
罰 則 3カ月以下の懲役又は5万円以下の罰金 | |
反 則 金 大型車1万2千円、普通車9千円、2輪車7千円、原付車6千円 | |
基礎点数 2点 |
自動車安全運転センター(東京)の調査では、横断歩道を渡ろうと手をあげた際に通りかかった516台の車のうち、停止したのは124台(24パーセント)だったという(毎日新聞2020.4.2)
道路交通法第38条では、横断歩道や自転車横断帯に近づいたときは、横断する人や自転車がいないことが明らかな場合のほかは、その手前で停止できるように速度を落として進まなければならない。また、歩行者や自転車が横断しているときや横断しようとしているときは、横断歩道や自転車横断帯の手前(停止線があるときは、その手前)で一時停止をして歩行者や自転車に道を譲らなければならないと規定している。
また、道路交通法第13条では、「歩行者横断禁止」の標識のあるところでは、横断をしてはならない。そして、横断歩道や信号機のある交差点が近くにあるところでは、その横断歩道や交差点で横断しなければならないと規定している。
道路の安全かかる道路交通法の規定は、万全ではない。法を守るという信頼の原則で成り立っている。であるから、『信号機の青色のときが安全ではない。それに接する道路側の信号機が赤であってその信号機に従って車等が止まっている、という前提で青信号のときが安全なのである』という、信頼の原則によって安全が成り立つのである。
安全のため、運転者も歩行者も交通ルールをしっかりと守りましょう。