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資源物持ち去り取り締まりを警備会社に委託

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資源物持ち去り取り締まりを警備会社に委託

 三重県津市は、資源物の持ち去りを防止するための取り締まり支援業務を、8月下旬から警備会社に委託する。2007(平成19)年頃から、市民からの資源物の持ち去り行為に関する苦情や相談が増加していた津市では、市職員による不定期パトロールを実施。2011(平成23)年度には「津市廃棄物の原料及び処理等に関する条例」を一部改正し、持ち去り行為者に禁止命令、禁止命令違反者には罰金を科すこととした。その後、市職員のパトロールを強化、2016(平成28)年度からは、市職員のパトロールのほか、年間約950万円の委託料を支払い自治会によるパトロールも行われるようになった。

資源ゴミに貼られるシール

 しかし、パトロールを受託した自治会に関わる様々な疑惑が浮上。市の調査によって、当該自治会長の補助金詐取が明るみとなり、2020(令和2)年度に自治会委託パトロール契約が解除されることとなった。これを受け、本年度からは資源物の持ち去りを取り締まる方針に切り替え、市職員と警備会社の職員が集積所に張り込みをして、持ち去った当事者を行政処分することにした。

 従来は不特定多数の持ち去り行為者から広範囲に資源を守ることを重視してパトロールを行っていたが、持ち去り行為者を絞り込んで取り締まることで持ち去りの抑止効果をより高められるとみている。警備業者に委託することのメリットとして津市役所・環境部環境政策課は、市職員の負担と業務費用の軽減、持ち去り当事者と相対する際のリスク回避と抑止力アップの期待が大きいという。市職員だけでの対応では逃亡しようとする当事者もいて、そこに制服を着た警備員が立ち合うことで当事者の行動や心理に対する抑止力が強まるものと考えている。

取り締まりの実施例

 警備業務区分は1号警備となり、当事者への対応は市職員が行う。委託された警備会社職員は市職員の補助として取り締まりにあたる。警備会社への委託業務費用は、年間約190万円。8月中旬に委託業務の一般競争入札を行い、落札業者と下旬に委託契約を結ぶ予定。

当該取り締まり支援業務に関する詳しい資料は市のホームページ(https://www.info.city.tsu.mie.jp/www/contents/1628132428361/simple/bousisaku.pdf)で公開している。

 

(藤原 広栄)

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