国家公安委員会の登録講習機関 警備人材育成センター 令和7年度の講習会実施状況及び令和8年度講習会の開催計画を公表


1 令和7年度講習会の実施状況
令和7年度の講習会は、92回(前年95回)実施しました。
1級は15回(前年15回)、2級は77回(前年80回)実施し、受講者数は1級361人(前年342人)、2級2,496人(前年2,853人)となり、実施回数は2回、受講者数は338人減少しました。
講習会の種別・級の実施状況は、次のとおりです。
① 令和7年度講習会の実施状況
| 種 別 | 令和7年 | 令和6年 | 増 減 | |||
| 回数 | 受講者 | 回数 | 受講者 | 回数 | 受講者 | |
| 空港保安警備業務1級 | 6 | 63(21) | 5 | 48(21) | +1 | +15(±0) |
| 空港保安警備業務2級 | 5 | 133(45) | 7 | 206(70) | -2 | -73(-25) |
| 施設警備業務1級 | 4 | 201(14) | 4 | 205(14) | ±0 | -4(±0) |
| 施設警備業務2級 | 18 | 616(65) | 19 | 689(76) | -1 | -73(-11) |
| 雑踏警備業務1級 | 3 | 39(3) | 4 | 54(1) | -1 | -15(+2) |
| 雑踏警備業務2級 | 10 | 236(37) | 11 | 296(23) | -1 | -60(+14) |
| 交通誘導警備業務1級 | 2 | 58(6) | 2 | 35(1) | ±0 | +23(+5) |
| 交通誘導警備業務2級 | 43 | 1,499(150) | 42 | 1,648(129) | +1 | -149(+21) |
| 貴重品運搬警備業務2級 | 1 | 12(1) | 1 | 14(0) | ±0 | -2(+1) |
| 計 | 92 | 2,857(342) | 95 | 3,195(335) | -3 | -338(+7) |
実施回数は、前年度より3回少なく、1開催当たりの受講者数は、31.1人(前年33.6人)と前年度より2.5人減少しており、主力となっている2級では、空港保安警備業務2級26.6人(前年31.3人)、施設警備業務2級34.2人(前年38.4人)、雑踏警備業務2級23.6人(前年25.4人)、交通誘導警備業務2級34.9人(前年42.9人)となっております。減少している最も大きな要因としては、警備員不足が挙げられます。
次に1級の開催状況については、空港保安警備業務及び交通誘導警備業務は増えているものの、施設警備業務以外は定員に程遠く採算性がとれる状況にはありません。
なお、大阪会場については、交通誘導警備業務2級8回、雑踏警備業務2級3回、施設警備業務2級1回開催しましたが、1開催当たり35人とまだ定員に達する受講者数に至っておりません。よって、今年度は実施種別と実施回数、さらに、実施時期などを見直し、定期的な開催によって受講を希望される方の受け易い開催計画を立案したいと考えております。
そのほか、開催依頼が多い東北地区については、講師の育成に時間を要しておりますので、定期開催には今少し時間が必要です。また、中国・四国地区での開催については、交通誘導警備業務2級及び雑踏警備業務2級講習会が年間2回程度開催することができれば、同地区のアウトサイダーの方々の受け皿的な開催ができるものと思案し、開催を検討しているところです。
次に、種別・級ごとの実施結果は、次のとおりです。
② 種別・級ごとの実施結果
| 実施種別・級 | 回数 | 受講者数 | 受考者数 | 合格者数 | 合格率 | 前年合格率 | 前年対比 |
| 空港保安警備業務1級 | 6 | 63 | 63 | 55 | 87.3 | 79.2 | +8.1 |
| 空港保安警備業務2級 | 5 | 138 | 133 | 104 | 78.2 | 85.0 | -8.1 |
| 施設警備業務1級 | 4 | 208 | 201 | 150 | 74.6 | 91.2 | -16.6 |
| 施設警備業務2級 | 18 | 663 | 616 | 514 | 83.4 | 87.7 | -4.3 |
| 雑踏警備業務1級 | 3 | 40 | 39 | 25 | 64.1 | 77.8 | -13.7 |
| 雑踏警備業務2級 | 10 | 244 | 236 | 191 | 80.9 | 90.5 | -9.6 |
| 交通誘導警備業務1級 | 2 | 64 | 58 | 44 | 75.9 | 95.0 | -19.1 |
| 交通誘導警備業務2級 | 43 | 1,629 | 1,499 | 1,207 | 80.5 | 81.8 | +4.7 |
合格率を見ますと、空港保安警備業務1級及び貴重品運搬警備業務2級以外の種別及び級の合格率は、全て前年より下がっています。主力である施設警備業務2級及び交通誘導警備業務2級は、昨年同様に80パーセントを維持しているものの施設警備業務2級については、4.3パーセント下がりました。中でも、施設警備業務1級及び交通誘導警備業務1級については、二桁台の下げ幅となっていますので、その要因を懸念しているところです。
③ 令和7年度の種別2級の合格率の傾向
種別2級の開催ごとの合格率の傾向は、次のとおりです。

図のとおり、空港保安警備業務2級の合格率の状況は、5回開催中90パーセント台1回、80パーセント台2回、70パーセント台1回であり、60パーセント台以下1回、80パーセント台以上の合格率は、実施回数全体の60.0(87.7%)パーセントでした。
施設警備業務2級は、18回開催中90パーセント台以上6回、80パーセント台7回、70パーセント台4回、60パーセント台以下1回であり、80パーセント台以上の合格率は、実施回数全体の72.2(84.7%)パーセントでした。
雑踏警備業務2級は、10回開催中90パーセント台以上4回、80パーセント台2回、70パーセント台2回、60パーセント台以下2回、80パーセント台以上の合格率は、実施回数全体の60.0(90.9%)パーセントでした。
交通誘導警備業務2級に至っては、43回開催中90パーセント台8回、80パーセント台16回、70パーセント台11回、60パーセント台以下7回、80パーセント台以上の合格率は、実施回数全体の56.0(54.7%)パーセントとなっており、当該合格率が上がったのは、交通誘導警備業務2級のみでした。
交通誘導警備業務2級の54.7パーセントは他と比較すると低い数字ではありますが、70パーセント台以上の合格率を加えると、実施回数全体の81.4(前年度83.3%)パーセントとなっており、現時点では高水準の数字といえます。
次に、再講習会の状況です。
④ 再講習会の種別・級ごとの実施結果
| 実施種別・級 | 回数 | 受講者数 | 受考者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 空港保安警備業務1級 | 2 | 8 | 8 | 7 | 87.5 |
| 空港保安警備業務2級 | 5 | 18 | 15 | 13 | 86.7 |
| 施設警備業務1級 | 3 | 13 | 12 | 4 | 33.3 |
| 施設警備業務2級 | 7 | 24 | 21 | 13 | 61.9 |
| 雑踏警備業務1級 | 3 | 6 | 6 | 2 | 33.3 |
| 雑踏警備業務2級 | 2 | 8 | 8 | 7 | 87.5 |
| 交通誘導警備業務1級 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0 |
| 交通誘導警備業務2級 | 27 | 57 | 51 | 25 | 49.0 |
| 貴重品運搬警備業務2級 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0 |
再講習会の合格率は、例年同様に厳しい数字となっています。
2 令和8年度の講習会の開催
6月以降の講習会の開催は、以下のとおりです。
| 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | ||
| 関東 | 空港保安1級 | 1 | 1 | 1 | 札幌1 | 1 | |||||
| 同2級 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
| 施設警備1級 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
| 同2級 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | |
| 雑踏警備1級 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
| 同2級 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
| 交通警備1級 | 1 | 1 | 1 | ||||||||
| 同2級 | 2 | 2 | 3 | 2 | 3 | 2 | 3 | 2 | 3 | 2 | |
| 貴重品2級 | 1 | ||||||||||
| 大阪 | 空港保安2級 | 1 | |||||||||
| 施設2級 | 1 | 1 | 1 | ||||||||
| 雑踏2級 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
| 交通2級 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
| 静岡 | 交通2級 | 1 | 1 | 1 | |||||||
| 愛知 | 交通2級 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
| 東北 | 宮城県 | 交2 | 雑踏2 | 交2 | |||||||
| 福島県 | 交雑2 | 交雑2 | |||||||||
| 九州 | 熊本県 | 交2 | 施2 | ||||||||
| 計 | 9 | 8 | 13 | 10 | 7 | 10 | 10 | 7 | 9 | 9 | |
3 講習会及び申込手続きのデジタル化
検定資格取得講習会のデジタル化については、施設警備業務2級の事前講習を昨年9月から℮‐ラーニングによって配信しております。
また、ホームページの全面見直しを図り、講習会の申込みから講習会の終了に至るまでの手続きについて、昨年11月からデジタル化対応のホームページにリニューアルしましたので、全国どこからでもパソコン・スマートフォン等から申し込みができ、より便利となりました。
さらに、今年10月からは顔認証システムによる受付を開始しますので、受講票の必要はなくなり、申込手続きも簡素化されます。
4 講習会のデジタル化への移行について
デジタル化への移行については、昨年度当団体の講習会を受講されている企業等を対象に実施したアンケート調査の結果を踏まえた上で、推進する計画です。
事前講習についての実技講習は現行の方法で実施し、1級の学科の事前講習は、℮-ラーニングとリモートによる方法、そして現行の対面方法のいずれかを選択できるように計画しております。
次に、本講習については、1級全種別の学科の講習については、℮-ラーニングによる講習に移行する方向で検討しておりますが、2級の学科講習については、受講企業等のほとんどがこれまでどおり対面を希望されているため、従来のとおり対面方法で実施する計画です。ただし、できるだけ当該講習に係る時間の負担を軽減する方法を模索しており、できれば改善を図り、負担軽減を目指し、改善策を検討しております。
いずれにしても、受講される方の目線で検討し、最善を尽くすのが実施者側の務めだと考えています(事務局長 野村晶三)。







