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前橋市が家畜窃盗事件の防犯対策経費を補助

一般警備に関する事件
前橋市が家畜窃盗事件の防犯対策経費を補助

茨城県、栃木県、群馬県で多発している家畜の大量窃盗事件。7月上旬から8月28日までに豚約680頭、子牛8頭、ニワトリ28羽の被害が確認されている。

特に被害が大きいのが群馬県で、前橋市や太田市など4市7養豚場で約670頭の被害が出ており、前橋市の養豚場では一度に約400頭もの豚が盗まれている。県警によると、盗まれた豚は人がいない夜間、主に生後2~4か月の子豚が狙われたという(共同通信)。

 

北関東で相次いでいる家畜の大量窃盗事件をめぐり、埼玉県の養豚農家からも豚が盗まれていたことが9月1日、同県養豚協会への取材で分かり、被害は4県にまたがることが判明した(上毛新聞)。

 

いまだ犯人は捕まっておらず、被害総額は2,000万円に上っている。

 

この窃盗事件を受け前橋市は9月1日、市内に養豚場のある事業者に対し、防犯カメラの設置や警備会社への巡回委託といった経費の2分の1(1事業者当たり最大10万円)を補助すると発表。市の公式フェイスブックで補助事業に関する情報を公開した。

 

補助対象期間は7月1日から来年3月31日まで。補助対象経費となるのは、①防犯カメラ等の機器購入費用・設置費用。②防犯ゲート・ポール等の設置費用。③防犯警備の委託費用。④防犯カメラ等のレンタル費用。⑤その他、防犯に必要と認められる費用。

申請等の詳細についての書類は対象となる64事業者へ4日付けですべて送付済み。

 

農政課畜産係によると、農家によって施す防犯対策がそれぞれ異なることを想定し、補助の対象は幅広く設定。また、防犯カメラを設置することで窃盗の抑止力が高まるだけでなく、豚熱など豚の健康状態の監視に役立ててもらうことも期待しているという。

 

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