セキュリティ

人物を高精度に検知して通知するAIを搭載した監視カメラシステム

セキュリティ警備業
人物を高精度に検知して通知するAIを搭載した監視カメラシステム

 AIの進化は様々な分野にイノベーションをもたらしている。警備業においても例外ではない。例えば防犯・監視カメラ。従来であれば、映像を見て人間が判断を下すためある程度の時間を要するほか、誤認等の可能性がないわけではない。しかも、監視する映像が多ければ監視員を増やす必要もあり、必然的にコストが高くなる。そんな状況を改善するとともに警備の強化を図るAIを活用した防犯・監視カメラシステムの開発が進んでいる。
 ALSOK(綜合警備保障株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長:青山幸恭)が9月30日に販売を開始した「ALSOK AIカメラシステム」もそのひとつ。事前に200億枚以上の人物画像を学習したAIを搭載した監視カメラは、外乱光や植栽のある環境、夜間の暗い環境においても高精度に人物を検知。侵入禁止エリアへの立ち入りやフェンスの乗り越え等について、人物のみを検知してリアルタイムでPCやスマートフォンに通知される。検知エリア内(屋内の明るい環境)に存在する人物を15分毎にカウントして統計データとしてまとめることもできる。録画映像やアラート画像はクラウド上のストレージに保存(3日〜3年の期間)されるので、ネットワークビデオレコーダー等の録画装置は不要。他の装置との連携や他社製のネットワークカメラを利用することもできる。

ALSOKでは、厳格なセキュリティを必要とするプラント施設等、危険物貯蔵施設や薬品等を扱う工場等、24時間有人管理が必要な高齢者介護施設等、資材置き場等の屋外施設といったところを対象に、監視カメラの新規設置や機器更新を検討している施設、警備員及び管理者が常駐している施設の警備強化対策として本カメラシステムを提案していく。

 

(藤原 広栄)

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