マンション管理業務の省人化・利便性向上・効率化を図る無人受付システム

セキュリティニュース2020/9/24セキュリティ関連ビルメンテナンス

大和ハウスグループの大和ライフネクスト株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：石﨑順子）は、セントラル警備保障株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役執行役員社長：澤本尚志）とコムシス株式会社（本社：神奈川県横浜市西区、代表取締役社長：香西卓）が開発した、マンション向け新サービスとなる「無人受付システム」の試作機を利用し、マンション管理員業務省人化の実証実験を行っている。

マンション管理業界では管理員の高齢化と採用難による人手不足が大きな課題となっており、今後もその傾向は加速するとみられている。一方、同社管理受託マンションの居住者向けに行った独自調査（回答数：5,672件）では、管理員不在時に「各種手続きに必要な書類を受け取れない」「問い合わせ先がわからない」「共用施設や駐車場の申し込みができない」等の不便を感じているとの結果が出ており、管理員の勤務時間外や、管理員が勤務していないマンションでも、書類の授受や各種申し込み等がいつでも可能なシステムを利用したいと回答した居住者は、全体の約 6 割に上った

マンション管理の利便性向上を目的としたサービス開発に積極的に取り組むセントラル警備保障とコムシスが推進する無人受付システムは、このような居住者のニーズに応える機能を備えており、同社が研究する遠隔管理サービスの開発においても有用性が高いことから、実証実験に取り組むこととなった。

8月1日から9月30日までの２カ月間、同社が管理を受託する東京都足立区のマンション管理組合の協力のもと、エントランスホールに無人受付端末の試作機を設置。普段は管理員を通じて行っている書類の授受や共用施設の予約などを、端末操作で行っている。

無人受付システムでは次のような手続きや情報入手等が可能。

①各種申込書取り寄せ、その場でプリントアウト、②各種申請、駐輪場・駐車場の利用申し込みを付属のスキャナーを利用し、電子提出、③集会所利用予約だけでなく、鍵貸し出し・返却も連動型キーボックス（防犯カメラ機能と返し忘れ機能があり、一定時間返却がないと管理会社に連絡）で管理、④居住者専用サイトと連動しており、最新の案内事項をデジタル表示、⑤台風などによる自然災害の注意喚起や避難場所を緊急表示、⑥お問い合わせ先一覧から連絡先情報を閲覧、⑦防犯カメラが内蔵されており、いたずら等が発生した場合には迅速な状況確認が可能。