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セグウェイが特区公道での走行可能に | ガス漏洩検査対象に政府が制度改正へ

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セグウェイが特区公道での走行可能に | ガス漏洩検査対象に政府が制度改正へ

警備業界での利用拡大にも期待

つくば市での
ガス漏洩検査実証実験の様子
(つくばモビリティロボット実証実験推進協議会の
ホームページから

 大規模施設の警備でも利用が進んでいる二輪車のセグウェイが、東京都内でのガス漏洩検査の目的に限って普通免許で公道を走れる見通しになった。政府の進める国家戦略特区政策の一環だが、ここでの成果によって広く社会的に有用性が認知され、警備のより広い領域で利用される可能性にも期待が集まる。

警察庁が2021(令和3)年4月16日に「内閣総理大臣が指定する特殊な構造を有する自動車を定める件の一部を改正する件」として公表した。それによると、政府はこの特殊構造自動車に、国家戦略特別区域内で許可を受けて行われる作業に使用される搭乗型移動支援ロボットの一つとしてセグウェイも加えた。

羽田空港での警備に利用した
光景を伝えるセグウェイジャパンの
ホームペー_ジから

国家戦略特区は政府が、成長戦略の実現に必要な大胆な規制・制度改革を実行し「世界で一番ビジネスがしやすい環境」を創出することを目的に創設された。これまでに観光や農業・林業、医療・介護などの分野で規制改革をし、古民家への旅館業法の適用除外や農業生産法人の要件緩和、外国人医師の業務解禁といった成果を上げてきた。今回のセグウェイの公道走行については、東京ガスによるガス漏洩検査の茨城県つくば市での実証実験(2020年7月)と、東京都多摩市(2021年3月)での実証実験を経て実現にこぎつけた。

東京ガスによると、これまでガス漏洩の検査は二人一組で手押しのカート式検知器で行ってきた。これを、検知装置を備えたセグウェイによるものに置き換える。セグウェイでの検査も二人が2台に分乗し、歩行者や周辺の交通状況を確認しながら時速10㎞以下の速度で行うとしている。時速を10㎞までとした理由について東京ガスは、都市ガスの託送料金の低減が目標で電動車いすと同様の時速6㎞以下だとコストダウン効果が見込めないためだとしている。

北海道科学大学での警備に利用した光景を伝えるセグウェイジャパンのホー_ムページから

セグウェイジャパン株式会社(横浜市、代表取締役社長:奥田圭太)によると、警備分野でセグウェイは、警視庁空港テロ対処部隊の羽田空港国際線ターミナルの出発ロビー巡回や、札幌ドーム屋内アリーナ約17個分の広大な敷地を持つ北海道科学大学(札幌市、理事長:苫米地司)の学内警備のほか、洞爺湖サミットなど要人が集まる国際会議などでも使われている。

警察庁はこの改正を6月に予定しており、5月16日まで改正についてのパブリックコメントを募集している。詳細は「内閣総理大臣が指定する特殊な構造を有する自動車を定める件の一部を改正する告示案」に対する意見の募集について|e-Govパブリック・コメント (e-gov.go.jp)で。

(阿部 治樹)

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