備蓄品に加えたいA4サイズに圧縮された非常用圧縮毛布
災害などの非常事態の際に、重宝される物のひとつに毛布があります。東日本大震災直後、首都圏では500万人もの帰宅困難者が発生。創業60年を超える歴史をもつ足立織物株式会社(住所:兵庫県多可郡、代表取締役:足立利信)は、帰宅困難者から話を聞き、毛布の備蓄の重要性を実感したといいます。そこで、繊維事業のノウハウと、真空パッキング技術を融合して開発されたのが「非常用圧縮毛布」です。
行政備蓄拠点で大量の毛布を備蓄するには、広いスペースが必要となるため、必要数量を備蓄したくてもできないという声が多かったことから、毛布の表面をフラットにしてA4サイズに成型しながら真空圧縮を行い、1枚の毛布を厚さ3.5cmまでコンパクト化することに成功。備蓄するだけでなく、必要なときにいちはやく輸送するのにも、一度に大量数を運ぶことが可能になりました。
「非常用圧縮毛布」のラインナップは4種類。中でも人気なのが「ふかふか起毛タイプ EB-201」。素材はポリエステル100%で、サイズ200cm×120cm、重さ930g。ふかふかで柔らかな肌触りが、災害時に暖かさと安心感を求める人たちに好評だとか。パックするのは高品質の真空フィルムで、害虫から毛布を守り長期間の保存が可能。一度開封し使用された毛布をクリーニングして、再度圧縮して返送するリパッケージサービスも行っています。
現在は、自治体、学校、民間企業などが主な販売先となっていますが、ふるさと納税の返礼品として使われたり、個人で購入する人も少なからずいるそうです。
備えあれば憂いなし。もしものための備蓄品に加えたい一品です。