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マイバッグ使用で万引き増加? 使用マナー遵守の呼びかけ進む

マイバッグ使用で万引き増加? 使用マナー遵守の呼びかけ進む

衛生面と万引きに懸念

去る7月1日、容器包装リサイクル法の省令改正により、スーパーなどでのレジ袋の有料化が開始された。これはプラスチック製の買い物袋の過剰な使用の抑制と、そのための啓発を目的とするもので、その代替として自前の袋―マイバッグの使用が推奨されている。

ひと月を経た時点で、大手コンビニ各社では、いずれも7割を超える買い物客がレジ袋の購入を辞退していることが報じられている。

そんななか、マイバッグの使用をめぐっては、環境面での効用の一方、繰り返し使用することから衛生面での問題とともに、売場に袋を違和感なく持ち込めることから、万引きの温床となるのではないかという懸念も生じている。

レジ袋有料化から日が浅いこともあり、実際に万引きが増加しているかどうかを裏付ける統計的なデータは得られていないが、増加したという例も報じられている。茨城県下の古書店では、入口に「開いたエコバッグ 口の開いた手提げバッグは必ずレジにお預けください」と掲示。万引き多発のための対策だという。

また、日頃から万引きに悩まされる業種などでは、レジ袋有料化は、導入前から懸念材料と考えられていた。さる書店商業組合では、「現状では、それほど大変という話は聞いていないが、そろそろ出てくるのか、あるいはコロナの影響で来店客が減っていることから、あまり増加しないのか」と、先行きへの懸念が続いている。

 

万引犯罪防止機構、啓発ポスターを作成

 小売業の団体や防犯団体などを会員に、地方公共団体などで組織される全国の万引対策協議会等を支援する活動を続けるNPO法人全国万引犯罪防止機構は、「統計的な数字は詳らかではないが、一部の小売店や警備関係者の声などから万引きが増加傾向にあることが窺われる」として、8月17日、「マイバッグ使用マナー」普及啓発ポスターを作成、会員に向け配布を開始した。

ポスターに示された使用マナーは、「店内では店備え付けのカゴを使用する」、「マイバッグは精算が済んでから使用する」、「マイバッグを店内に持ち込む際は折りたたんでおく」、「他店で買い物したマイバッグは、口を締めて入店する」の4点。

同機構では過去にも、マイバッグの普及を見せ始めた2012(平成24)年、「マイバッグ普及に伴う万引犯罪増加への対応に関する提言」を発表するなど、「マイバッグ使用の店内マナー遵守」を呼びかけてきた。今回のポスターの記載は、その際の提言内容を反映したもの。

 

以前は紙袋に詰めていた

なお、マイバッグについては、人的に余裕のある百貨店の食品売場などでは、精算時に「お詰め致します」と申し出、提出すると、中に「お詰めする」サービスを行っているところもある。

レジ袋が普及する以前の小売店では、もっぱら紙袋が使用され、店側が商品を袋に入れて購入者に手渡していた。スーパーのレジなどでは、後部に精算後の商品を紙袋に詰める係の店員が配置され、量に応じたサイズの紙袋を選び、短時間でかっちりと四角く詰めてくれていた。また、近所での食料品の買い物などの際に持参する入れ物は、上が開いていて中身の見えるバスケット様の「買い物かご」などが多く用いられていた。持参するマイバッグの仕様なども、今後変化していくのだろうか。

 

 

 

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