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アイデアグッズ大賞に「荷下ろししやすいダストカート」|ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2021

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アイデアグッズ大賞に「荷下ろししやすいダストカート」|ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2021

 会場に様々なアイデアグッズが展示されているスペースがあった。並んでいたのは「ビルクリーニング・アイデアグッズ大賞」の受賞作品たち。株式会社クリーンシステム科学研究所が発行する「月刊ビルクリーニング」が主催し、今年で第17回を迎えたコンテストだ。今回の応募作品は89点。「現場発の目からウロコのアイデアの数々」が寄せられたという。現場の人たちの関心は高く、17回を数える間に約1200作品もの応募があった。

 今回「大賞」を受けたのは「荷下ろししやすいダストカート」。ダストカートの布袋を前開き箱に変えたことで荷下ろしが安全で楽になるというもの。審査委員から「ごみ袋をカート上部から引っ張り上げると、腰へ負担やごみ袋を抱え込むような動作を取るため、安全衛生的にも危険が伴う。水平に取り出すという発想の転換で、見事、リスクが提言できている」という評価を得た。考案者したのは石原誠二さん(石原アメニテック株式会社、神戸市)。 改良・開発のきっかけは、高齢の女性が多い現場で満杯の120ℓごみ袋や雑誌の束などをダストカートから取り出すのに苦労しているのを見たこと。ごみ袋がカート上部のフックに引っかかって破れることもあり、何とかしたいと思っていたところでもあった。この工夫で作業者の体力的な負担が減り、安全に作業ができるようになったという。

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「ビルクリーニング・アイデアグッズ大賞」の展示スペース。左下が「荷下ろししやすいダストカート」、右下が「フィルター空中キャッチ」

 実は、この〝作品〟は石原さんが20年前から現場で使っていたもの。今回応募するにあたってなかなかいいアイデアが思い浮かばず焦っていたとき、「そういえばこのカートはこれまでコンテストに出していなかったぞ」と気付いて出品したのだという。石原さんは「まさかそれが大賞に選ばれるとは」と驚いたそうだ。まさにこれもまた「目からウロコ」の出来事と言えるかもしれない。このグッズは同時に、協賛社からのメーカー賞「山崎産業賞」も受賞した。

 「優秀賞」には、天カセエアコンのフィルター洗うときにフィルターを空中に浮かせて保持する金具「フィルター空中キャッチ」(考案者:谷垣隆さん、株式会社システムクリーン)が選ばれた。「フィルター洗浄、その後の乾燥など、地面につけると汚れてしまうため。それを防げる点が良かった。作成も容易で、運搬・保管時にコンパクトで実践しやすい」点が評価された。「横浜油脂工業賞」も同時に受けた。                     (阿部 治樹)

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