【警備業関係用語】⑫ 雑踏・恩赦・頭部後屈あご先挙上法・施錠
~今さら聞けない、覚えておきたい警備業関係用語~
各業界には業界特有の用語などがあり、警備業にもたくさんの用語があふれています。普段、何気なく使っている用語の意味を改めて確認してみませんか?
朝礼などでみなさんで確認するのもおすすめです。
1回につき4語の掲載で平日更新予定となります。
雑踏(ざっとう)
不特定多数の人々が一定の場所に集まって生ずる人と人との混雑状態のこと。
恩赦(おんしゃ)
大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を総称して恩赦という。恩赦は、歴史的にみて君主あるいは国家の恩恵として始まり、運用されてきた。第二次世界大戦後、日本国憲法の制定によって内閣の権限となり、内閣がこれを決定し、天皇がこれを認証することに改められた。
恩赦は、訴訟によらずに国家刑罰権の全部又は一部を放棄する特異な行政作用である。その機能として次の4つが挙げられる。
1 他の方法では救い得ない誤判の救済(再審手続では救済できない事案の存在)
2 法の画一性による具体的な不妥当性の是非
3 事情の変更による裁判の事後変更
(有罪判決が出た当時の社会状況では妥当性が認められるとしても、受刑中の社会の変化によって刑の妥当性が失われた場合)
4 犯罪後の行状などによる刑事政策的な裁判の変更又は資格の回復(犯罪者の社会復帰が目的)
恩赦は、それが行われる方法によって政令恩赦と個別恩赦に大別される。さらに、個別恩赦は常時恩赦と特別恩赦とに分かれる。常時恩赦は随時行われ、特別恩赦は政令恩赦が行われる際等に特別の基準を設け、一定の期間を限って行われる。
頭部後屈あご先挙上法(とうぶこうくつあごさききょじょうほう)
意識がない又は呼吸困難な傷病者の気道を確保するための方法の一つのこと。
施錠(せじょう)
扉や窓の錠によって開かないようにすること。貴重品運搬警備業務においては、運搬用トランク等の錠の施錠のこと。