2025年年頭所感 | 警備人材育成センター
設立10周年を迎え警備人材育成に引き続き全力で取り組んで参ります
特定非営利活動法人警備人材育成センター
理事長 松浦晃一郎
新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
警備人材育成センターは2014年に特定非営利活動法人として活動を始め、2015年に国家公安委員会の登録講習機関として登録されました。2025年は10周年になりますが、この節目の年を無事迎えられましたのもひとえに皆様方のお力添えによるものでございます。関係者一同厚く御礼申し上げます。
この10年間の日本社会を振り返ってみますと、2020年東京五輪の成功を期し希望と活気に満ちてスタートしたものの、新型コロナウイルス感染症という未曽有の危機に直面することとなりました。確かに我が国はその後底力を発揮して経済を再び回復軌道に乗せることができ、今年には大阪万博というオリンピック・パラリンピックに続く国際的な大行事を迎えられるようにはなりましたが、その一方で少子高齢化の進行、社会的格差の拡大、さらにはいわゆる「闇バイト」の増加にも見られるような「こころ」の面での荒廃などの問題も山積しており、日本の伝統がさまざまな面で変わってきていることが感じられます。地域社会の安全、安心も是非とも守っていかなければならない大切なものの一つであり、警備人材育成センターも、第一線で活躍される資格ある優秀な警備員の方々の育成・輩出をすることによって間接的ではございますがそのお手伝いをさせていただいており、おかげさまで2024年も89回の講習を実施して3000人以上の方々に受講いただきました。ただ警備業界の人材不足は深刻な状況にありますので、当センターといたしましても引き続き活動の充実に努めて参る所存でございます。
また、当センターは2024年に特定非営利活動法人として認証されて以来10年を経ることとなりましたが、祖れを機にこれまで順調に進めて参りましたことを踏まえ、2023年から講習受講料の一部を難民認定されたアフガニスタンの方々を支援するための資金として贈呈することとし、既に3回の贈呈24年に特定非営利活動法人として認証されて以来10年を経ることとなりましたが、祖いました。アフガニスタンは古くからの親日国ですが2021年のカブール陥落以来同国の多数の方々が祖国を離れられ、日本でもこれまで約400人の方々が難民として認定されました。贈呈した資金は女性の難民の方々の日本語教育などに使用され、さらに当センターの紹介により難民の方の警備業への就職が決まるなどうれしいこともございましたが、祖国を離れられたアフガン難民の方々は依然として様々な困難に直面しながら生活しておられますので、引き続きこうした支援を続けて参ります。
2025年の干支である「乙巳」は「これまでの努力や準備が実を結び始める」という意味をもつとされております。皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈りするとともに、より一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。