最新テクノロジーで3つのソリューションを提供|SECURITY SHOW 2021
「 日本の『デジタルシフト』をリードする」を掲げ、「システムソリューション」「IoTソリューション」「組込みソリューション」の3分野の製品・サービスを提供するITbookテクノロジー株式会社(東京都港区、代表取締役社長:菊田志向)。ブースで目を引いたのは「耐量子暗号データ保護ソフトウェア」だ。同社営業本部の藁科克彦・シニアマネージャーが「2020年のアメリカ大統領選挙の投票でも携帯電話アプリに使われたソフトです。今年の売りですよ」と太鼓判を押す。
計算速度が現在のスーパーコンピューターよりも格段に速い量子コンピューターが実用化に向けて注目されているが、その量子コンピューターでも解読が困難なデータ保護能力を持つという。米国のEclypses社によって開発された「Micro Token Exchange(MTE)」というのが商品名だ。ざっくりと言えば、元のデータを乱雑化することと暗号化することを組み合わせてハッキングを防ぐ。暗号を解く「カギ」を保管したり転送したりする手間が要らず、同じ「カギ」を使うこともない。既存のコンピューターシステムなどに装備できるのも特徴だ。藁科さんは「すでに警察からドローン映像の伝送に使えないかと相談が来ています。導入への障壁が低いのも強みです」と話した。
(阿部 治樹)