警備業関連

セキュリティ

国家公安委員会登録講習機関 警備人材育成センター 令和6年度の講習会の実施状況及び令和7年度講習会の開催計画を公表

警備業関連セキュリティ警備業
警備人材育成センター
野村事務局長
野村事務局長

1 令和6年度の講習会の実施状況

 

令和6年度の講習会は、95回(前年89回)実施しました。

1級は15回(前年15回)、2級は80回(前年74回)実施し、受講者数は、1級342人(前年341人)、2級2,853人(前年2,828人)でした。

講習会の種別・級の前年度との比較は、次のとおりです。

①種別・級の前年度との比較(()内は女性)

種  別 令和6年 令和5年 増 減
回数 受講者 回数 受講者 回数 受講者
空港保安警備業務1級 5 48(21) 4 28(11) +1 +20(+10)
空港保安警備業務2級 7 219(70) 6 201(59) +1 +17(+11)
施設警備業務1級 4 219(14) 5 195(9) -1 +24(+5)
施設警備業務2級 19 729(76) 16 558(49) +3 +171(+27)
雑踏警備業務1級 4 54(1) 3 26(2) +1 +28(-1)
雑踏警備業務2級 11 314(23) 8 210(14) +3 +104(+9)
交通誘導警備業務1級 2 36(1) 3 79(4) -1 -43(-3)
交通誘導警備業務2級 42 1,802(116) 43 1,658(116) -1 +144(+13)
貴重品運搬警備業務2級 1 14(0) 1 19(0) 0 -5(0)
95 3,435(335) 89 2,944(264) +6 +491(+71)

 
 実施回数は、前年度より10回多いものの、1開催当たりの受講者数は、36.2(前年33.4人)と前年度より2.8人微増しており、主力となっている2級では、空港保安警備業務2級31.3人(前年33.5人)、施設警備業務2級38.4人(前年34.8人)、雑踏警備業務2級25.4人(前年26.3人)、交通誘導警備業務2級42.9人(前年38.6人)となっております。前年対比減少している種別の要因としては、警備員不足、実施地域に配慮した実施時期が挙げられます。
 次に1級の開催状況については、配置基準が義務付けられている空港保安警備業務、施設警備業務及び雑踏警備業務に関しましては、1開催当たりの受講者数は、増加しております。
 なお、この数字に表れていませんが、大阪会場の開催状況は、大阪万国博覧会の影響を受け、雑踏警備業務は4回開催することができましたし、施設警備業務及び交通誘導警備業務2級の開催では、毎開催ともに受講者数が安定しており、今後定期的な開催が可能な状況となりました。一定数開催してきたことが、近畿地区の企業等に知られてきたことの成果と捉えています。
 今後は、開催依頼が多い東北地区、九州地区において、実施回数は少なくとも一定数開催ができるようにして、アウトサイダーの受け皿的存在に尽力する所存です。

 
 次に、種別・級ごとの実施結果は、次のとおりです。
 

②種別・級ごとの実施結果

実施種別・級 回数 受講者数 受考者数 合格者数 合格率 前年合格率 前年対比
空港保安警備業務1級 5 48 48 38 79.2 79.0 +0.2
空港保安警備業務2級 7 219 206 175 85.0 82.6 +2.4
施設警備業務1級 4 219 205 182 91.2 82.1 +9.1
施設警備業務2級 19 729 689 609 87.7 81.7 +6.0
雑踏警備業務1級 4 54 54 42 77.8 84.6 -6.8
雑踏警備業務2級 11 314 296 268 90.5 89.0 +0.5
交通誘導警備業務1級 2 36 35 31 95.0 87.3 +7.7
交通誘導警備業務2級 42 1,802 1,648 1,348 81.8 76.2 +5.6
貴重品運搬警備業務2級 1 14 14 11 78.6 57.9 +20.7

 
 合格率を見ますと、雑踏警備業務1級以外の種別及び級の合格率は前年より上がっています。主力である施設警備業務及び交通誘導警備業務は、昨年同様に上がっていますが、特に、交通誘導警備業務2級の合格率が80パーセントを超えたのは、令和2年(82.6%)以来のことであり、この要因は、事前講習の実施方法の見直しと、講師の熱心な指導の賜と捉えております。
 

③令和5年度の種別2級の合格率の傾向

 

令和5年度の種別2級の合格率の傾向

 
 図のとおり、空港保安警備業務2級の合格率の状況は、7回開催中90パーセント以上2回、80パーセント台4回、70パーセント台1回であり、80パーセント以上の合格率は、実施回数全体の85.7パーセントでした。
 施設警備業務2級では、19回開催中90パーセント以上9回、80パーセント台7回、70パーセント台1回、60パーセント以下1回であり、80パーセント台以上の合格率は、実施回数全体の84.2パーセントです。
 雑踏警備業務2級では、7回開催中90パーセント以上7回、80パーセント台3回、70パーセント台はなく、60パーセント以下1回、80パーセント台以上の合格率は、実施回数全体の90.9パーセントです。
 交通誘導警備業務2級に至っては、42回開催中90パーセント以上14回、80パーセント台9回、70パーセント台12回、60パーセント以下7回、80パーセント台以上の合格率は、実施回数全体の54.7パーセントとなっています。
 交通誘導警備業務の80パーセント台以上の合格率の占める割合が54.7パーセントなのは他と比較すると低い数字ですが、70パーセント台以上の合格率を加えると、実施回数全体の83.3パーセントとなっており、極めて高い数字といえます。
 
 次に、再講習会の状況です。

④再講習会の種別・級ごとの実施結果

 

実施種別・級 回数 受講者数 受考者数 合格者数 合格率
空港保安警備業務1級 5 9 9 8 88.9
空港保安警備業務2級 7 18 15 12 86.7
施設警備業務1級 0 0 0 0 0.0
施設警備業務2級 15 33 30 13 43.3
雑踏警備業務1級 0 0 0 0 00.0
雑踏警備業務2級 4 4 4 3 75.0
交通誘導警備業務1級 1 1 1 0 0.0
交通誘導警備業務2級 28 78 70 35 50.0
貴重品運搬警備業務2級 1 1 1 1 100.0

 
 再講習会の合格率は、徐々にではありますが上昇しております。

 

2 令和7年度の講習会の開催

  6月以降の講習会の開催は、以下のとおりです。

令和7年度6月以降の月別計画

6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
関東 空港保安1級 1 1 1 1
同2級 1 1 1 札幌1 1 1
施設警備1級 1 1 1 1
同2級 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
雑踏警備1級 1 1 1
同2級 1 1 1 1
交通警備1級 1 1
同2級 2 2 3 2 3 2 3 2 3 3
貴重品2級 1
大阪 施設2級 1 1
雑踏2級 1 1 1
交通2級 1 1 1 1
静岡交通2級 1 1
愛知交通2級 1 1 1 1
東北 雑踏2級 1 1
交通2級 1 1
その他
9 5 9 9 7 6 9 10 6 8

 

3 講習会及び申込み手続きのデジタル化

 
 検定資格取得講習会のデジタル化については、施設警備業務2級の事前講習を9月から℮‐ラーニングによって配信できるよう制作に着手しております。そして、令和8年度から交通誘導警備業務2級以外の種別において、℮‐ラーニングによる事前講習を行い、かつ本講習においても順次実施できるよう推進する計画です。
その前に、ホームページの全面見直しを図り、講習会の申込方法から講習会の終了に至るまでの手続きについても、本年7月の完成を持って、完全デジタル化を目指しております。
つきましては、デジタル化対応のホームページ完成後には、全国どこからでもパソコン等によって、申込から修了証の受け取りに至るまで完結したデジタルシステムによって対応できることとなりますので、より利便性は高まり、手続きの簡素化が実現します。ご期待ください。

 

4 講習会のデジタル化への移行について

 
 デジタル化への移行については、昨年末に当団体の講習会を受講されている企業等を対象にアンケート調査を行った結果を踏まえた上で、推進する計画です。
 事前講習の在り方として、実技講習は当面現行の方法で実施し、学科の事前講習は、℮-ラーニングによる方法と現行の対面方法のいずれかを選択できるよう、計画しております。
 そして、本講習については、1級全種別の学科講習と2級の施設警備業務の学科講習から℮-ラーニングによる講習に移行する計画です。その他の2級の学科講習については、受講企業等の要望等を分析しながら、できるだけスムーズに移行できるよう考えております(事務局長野村晶三)。

 

 

Security News for professionals main center ad
Security News for professionals main footer ad