全国ビルメンテナンス協会 感染拡大を予防するためのガイドラインを定めた。
全国ビルメンテナンス協会は、政府の基本的対処方針を踏まえ、専門家会議が提言において示された感染拡大を予防する「新しい生活様式」の実践例も踏まえ、感染拡大を予防するためのガイドラインを定めた。
全国ビルメンテナンス協会は、政府の新型コロナウイルス感染拡大防止基本的対処方針を踏まえ、各ビルメンテナンス事業者が受託する多種多様な施設のビルオーナーとの協働によって、個々の施設の実情に応じた感染予防対策及び施設利用者に対する協力依頼と情報発信に基づき、従業員の感染予防対策・健康管理に関するガイドラインを定めた。
感染防止のための基本的な考え方として、ビルメンテナンス業は、社会活動を維持するために、企業活動・治安の維持に必要不可欠であり、事業継続が求められていることから、ビルメンテナンス業務を提供する施設においては、ビルオーナーの意向を確認したうえで、施設の規模や利用の形態を十分に踏まえ、施設内及びその周辺地域において、従業員のほか、施設利用者への新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、最大限の対策を講じつつサービスを提供する必要があるとし、感染拡大を防止する具体的な対策を定めたガイドラインは、「ビルメンテナンス業務を通して、①施設内における交差感染を防ぐ、②従業員が感染を広げない、③従業員が感染しない。」を徹底することを趣旨とした、具体策を次のように示している。
① 基本原則
清掃は、施設内の交差感染を防止する重要な役割を果たす。接触感染を防ぐために不特定多数の者が触れる高頻度接触部位については、1日に1回以上(接触頻度により回数を決定する)、第四級アンモニウム塩や界面活性剤含有の洗剤でほこりや汚れを除去し、蓄積させないようにする。さらに、清掃後に次亜塩素酸ナトリウム溶液、消毒用エタノールなどで消毒することが望ましい。
なお、手が触れることが少ない高所部分や床面の清掃は、通常の清掃を基本とする。
② 作業上の留意事項と各エリア・場面の共通事項
・ 作業前後(作業時間が長い場合は作業中でも適宜)に石けんや流水による手洗い(30秒以上)及び手指消毒を行う。なお、手洗い設備がない場合は擦式アルコール製剤を使用する。
・ 洗っていない手で目、鼻、口に触れない。
・ マスクを着用する。
・ 作業前及び作業中は施設の換気を行う。(空気の入れ替えができるよう、2つの窓を同時に開けるなどの対応も考えられる)
・ 人との接触を避け、対人距離を確保(できるだけ2mを目安に(最低1m))するよう努める。
・ 作業中に頻繁に触れる箇所を特定し、触れる回数が最低限になるよう工夫する