セキュリティ

事前学習用e‐ラーニング始動(空港保安警備2級)

事前学習用e‐ラーニング始動(空港保安警備2級)

 特定非営利活動法人警備人材育成センターは、空港保安警備業務2級講習会の事前学習用e‐ラーニングの運用を本年2月から開始することを明らかにした。
 同センターは、国家公安委員会の登録講習機関として警備員検定に係る講習会を実施している団体で、このe‐ラーニングは、その講習を受講する前の段階で、パソコンやスマートフォンを使用して、インターネット上で自主学習することのできる教材である。まずは、事前講習会(講習開催前に行われている補助的な講習会)を実施していない空港保安警備業務2級から始動し、徐々に種別を広げていくという。
 当該2級用のe‐ラーニングの概要は、学科対策として、講習項目ごとに分類された五肢択一式の練習問題が120問用意されている。また、実技対策として、手荷物のX線映像検査(モニター検査)の科目では、実施要領テキストや、実際のX線画像(約300画像)を用いた練習問題及び反復訓練用映像集を備えている。そのほか、接触検査(ボディチェック)、手荷物の開披検査、HMD(携帯用金属探知器)の点検要領の科目については、実施要領テキストと模範映像並びに三肢択一式の要点問題があり、警戒棒と救急措置の科目については、模範映像はないが、同じように実施要領テキストと三肢択一式の要点問題が用意されている。さらに、学科と実技の問題に解答した結果は成績表に反映されるので、容易に自分の理解度を把握することができる。
 特に、モニター検査用のX線映像は、空港の保安検査でよく検出される刃物や危険物をはじめ、ペットボトルなどの液体物、モデルガン、スタンガン、手錠、模擬爆発物などを含んだものとなっており、利用期間中はスマートフォンを使えばいつでも、どこでも反復訓練が可能である。開発担当者によれば、「今や、X線検査装置による手荷物検査は、運送事業者が宅配物などの航空貨物に対して行っているほか、裁判所や競技場、イベント会場など空港以外の施設では、施設警備業務に従事する警備員による手荷物検査とボディチェックが行われており、そのような検査に携わる方にも有用なものと考えている。」と述べている。
 空港保安警備業務は、航空機に搭乗する旅客や受託手荷物の保安検査を実施して、テロやハイジャック等を防止する重要な業務であるが、一方で、検査に当たる警備員(検査員)の離職率が高く、毎年のように検査員の入れ替りが激しい状況にあるなかで、保安検査の質を維持しなければならないという問題がある。新人検査員が、接触、開披、モニターまでの一連の検査技能を習得するためには、少なくとも半年から1年以上かかると言われており、このe‐ラーニングが、短期間で効果を発揮する有用な教材となることを期待したいものである。利用期間は30日間で、予定価格は4,200円(税抜)。

X線映像訓練

接触検査の模範映像

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