【連載】福利厚生を充実させ離職率の低下を目指す企業紹介

【連載】福利厚生を充実させ離職率の低下を目指す企業紹介

警備業の人材不足の要因の一つに警備員の高い離職率であることがうかがえます。
人材不足を解消するためには、優秀な警備人材の採用活動はもちろん、同時に警備員の定着率を上げて離職者を出さないようにする必要があるのです。
そこで、警備員の定着率をアップさせるために福利厚生の充実や独自の制度の導入を図る企業が増えています。
働きやすく安心して働ける会社では、誰でも長く働きたいと思うものです。
福利厚生を充実させることで、警備員の満足度や労働意欲がアップし、定着率の向上と離職率の低下につながります。
企業は離職率の低下を目指し、様々な取り組みを行っています。
企業独自の福利厚生制度の充実もその一つ。
社員の満足度と定着率を向上させる、ユニークな福利厚生の取り組みについてご紹介します。

“事務所にビヤーコーナを設け警備員の一日のストレス解消を目指す” 株式会社Asianセキュリティ(代表取締役江川治三;本社:さいたま市南浦和)

Asianセキュリティは、本社事務所の1階に警備員が勤務後にビール等が飲めるビヤーコーナを設けている。このコーナーは警備員の福利厚生の一環として設置された、いわゆる福利厚生設備である。

平日の18時ぐらいから警備員が勤務を終え会社に戻ってくると、報告もそこそこにビヤーコーナに集まる。警備員にビールを出すのは、専ら内勤社員や管理職である。時には役員が出すことも珍しくはない。江川社長に仕組みを聞いてみると、初めの1杯は無料、2杯目からは100円だという。いわゆる無料ではきりがないほどに飲むものが大多数で、これでは居酒屋になってしまうから有料としたという。それでも100円は安い。

これをはじめたきっかけを聞いてみた。交通誘導警備業務は暑さや寒さの中、事故の危険性が高い公道での誘導のため、悪環境と危険リスクによるストレスが蓄積しやすい業務。また、同僚間の会話がないためコミュニケーションが取れないので孤独感が強い。そこで、1日のストレスを解消してもらって、新たな気持ちで明日の仕事に励んでもらうためのコミュニケーションの場として活用してもらうことが離職率の低下につながると考えているという。実際にビヤーコーナは効果があったし、会社に帰ってくることによって、会社に愛着が生まれ、さらに、組織的なコミュニケーションが図られるという。

確かに、このコーナが人間関係を作り、1日の疲れとストレス解消になる。直行直帰の勤務では、事務的な連絡だけで終わるので、人間関係は発展しないし、警備員1人ひとりの状況も把握できないだけでなく、現場情報も収集できないことから、それが要因で事故や苦情に繋がる場合も多いに想定される。

Security News for professionals main center ad
Security News for professionals main footer ad